キミとボクをつなぐもの

キミとボクをつなぐもの

『キミとボクをつなぐもの』は、荒井チェリー先生による日本の漫画作品です。『まんがタイムきららフォワード』の創刊号であるVol.1から連載が開始され、初期は毎号掲載、Vol.6からは隔月連載となり、2009年1月号まで連載されました。

ストーリー

本作は、ひょんなことから前世の記憶を取り戻してしまった少女と、彼女に何かと振り回されてしまう主人公を中心に描かれるギャグストーリーです。前世の記憶が蘇ったことで、二人の関係は思わぬ方向へと進んでいき、日常に様々な騒動が巻き起こります。

登場人物

浅川真雪（あさかわ まゆ）

品行方正で成績優秀な美少女。落ち着いた雰囲気で、男子生徒よりも女子生徒からの人気が高い。ある日、事故をきっかけに前世で朝陽のじいや（男性の老僕）だったことを思い出し、以来、朝陽の世話を焼こうとします。前世の影響からか、時代劇や和菓子、漬物など、趣味が年寄り臭いのが特徴です。

伊達朝陽（だて あさひ）

本作の主人公。真雪に密かに好意を抱いていましたが、前世の記憶を取り戻した真雪は、朝陽のことを「ぼっちゃま」としか見なさないため、理想と現実のギャップに悩む日々を送っています。前世での死因が溺死だったため、幼い頃から水に溺れる夢に悩まされており、水が苦手です。

伊達明（だて めい）

朝陽の妹。明るく活発な性格で、兄である朝陽が大好き。小柄な美少女ですが、書類の詰まった段ボール箱を軽々と持ち上げたり、角材を素手で叩き割るほどの怪力の持ち主です。小さい頃はいじめられっ子で、朝陽と涼平に助けられていましたが、兄に負担をかけまいと自らを鍛え、現在では体を鍛えることが趣味になっています。

藤田涼平（ふじた りょうへい）

伊達兄妹の幼なじみ。お金持ちの家に生まれたお坊ちゃまを自称しています。明のことが好きでいつも付きまとっていますが、全く相手にされず、嫌がられています。

小花（おばな）

朝陽のクラスの委員長。フルネームは不明。真面目で素直な性格ですが、緊張しやすい一面も持っています。以前、委員会の仕事で真雪に助けてもらったことがあり、真雪と仲良くなりたいと思っています。和菓子が好き。

もみじ（もみじ）

小花の友達。フルネームは不明。長身でボーイッシュな外見をしています。

織姫（おりひめ）

街の占い師。本名は不明。真雪と朝陽が通う高校の卒業生。霊視能力を持っています。タロットや水晶玉、姓名判断など、一般的な占いはすべてできますが、実は霊視が本物です。真雪と朝陽の名前を聞かずに、いきなり前世を言い当てました。また、朝陽の前世の死因である駆け落ちの顛末（実は駆け落ちではなく、その途中の事故死）や、駆け落ち相手のその後（朝陽の前世の弟と結婚し幸せな人生を送った）を見抜いたり、駆け落ち相手の生まれ変わりが妹の明であり、その結婚相手である朝陽の前世の弟の生まれ変わりが涼平であることを見抜いたりもしました。

書籍情報

芳文社より「まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ」として全1巻が刊行されています。

* ISBN 978-4-8322-7767-0

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