キャサリン・ティザード

キャサリン・ティザード：ニュージーランド初の女性総督

デイム・キャサリン・アン・ティザード（旧姓：マクリーン、1931年4月4日 - 2021年10月31日）は、ニュージーランドの政治家であり、オークランド市長、オークランド市議会議員、そして第16代ニュージーランド総督を歴任しました。

生い立ちと初期のキャリア

ティザードは北島マタマタ近郊のワハロアで、スコットランド系の家庭に生まれました。オークランド大学で動物学を専攻し、そこで後にニュージーランド副首相となるボブ・ティザードと出会い、1951年に20歳で結婚しました。ボブとの間には4人の子供をもうけましたが、1980年に離婚。娘のジュディス・ティザードは、ニュージーランド労働党の議員を務めました。

行政組織への参加は、プレイセンター委員から始まりました。その後、プレイセンター会長、中等学校理事を歴任。結婚後に大学を休学しましたが、復学して1961年に卒業。1962年にはオークランド大学動物学科の臨時講師に就任しました。

政治家としての活躍

1971年、ティザードはオークランド市議会議員に当選し、12年間務めました。1976年から1985年まで、テレビジョン・ニュージーランド（TVNZ）のトークショー番組『ビューティー・アンド・ザ・ビースト』に出演し、その知名度を高めました。1980年にはオークランド地方議会議員も務めました。

そして1983年、女性として初めてオークランド市長に当選。1990年まで市長を務め、同年12月13日には、当時のジム・ボルジャー首相の指名を受け、第16代ニュージーランド総督に就任しました。この総督就任は、ニュージーランドの女性として初、イギリス連邦全体でも3番目の女性総督となりました。

総督としての人気

ティザードは、女性総督として国民の間で非常に人気を博しました。通常の任期は5年ですが、その手腕が認められ任期が延長され、1996年3月21日まで務めました。後任の総督には、マイケル・ハーディ・ボーイズが指名されました。

2007年10月には、オークランド・ノースランド連隊の名誉大佐に任命されました。

晩年

晩年は長い闘病生活を送りましたが、2021年10月31日に90歳でその生涯を閉じました。

キャサリン・ティザードは、ニュージーランドの歴史において、女性の社会進出を象徴する人物として、記憶されるでしょう。

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