DCコミックスを代表する
スーパーヒーローの一人、シャザム(元々はキャプテン・マーベルとして知られていた)は、
1939年、C・C・ベックとビル・パーカーによって生み出された、魔法と勇気のヒーローです。少年ビリー・バットソンが、6人の古代の力の化身である
ソロモン、ヘラクレス、アトラス、
ゼウス、アキレス、マーキュリーの名を冠する魔法の言葉を唱えることで、超人的な力を備えた大人へと変身します。
ビリー・バットソンは、考古学者であった両親と共にエジプトで暮らしていましたが、両親は調査中に悲劇的な事故で亡くなります。その後、叔父に引き取られるも、冷遇され、フォーセット・シティの路上で生活する身となります。ある日、地下鉄のトンネルで謎の男に導かれ、永遠の岩へとたどり着きます。そこで、ビリーは数千年にわたり人類を見守ってきた魔術師シャザムと出会い、彼の後継者として選ばれます。
シャザムはビリーに、6人の神々の力を宿した魔法の力を授けます。この力は、「SHAZAM」の各文字が表すように、
ソロモンの知恵、ヘラクレスの怪力、アトラスのスタミナ、
ゼウスの全能、アキレスの勇気、マーキュリーの神速から成り立っています。
6柱の神々の力:SHAZAM!
ソロモンの叡智:広大な知識と鋭い洞察力。あらゆる学問を瞬時に理解し、複雑な問題を解決できます。
ヘラクレスの剛力:想像を絶する怪力。鋼鉄を曲げ、建物を破壊し、巨大な物体を持ち上げることも可能です。
アトラスの体力:並外れたスタミナと耐久力。極限状態にも耐え抜き、傷もすぐに回復します。
ゼウスの全能:強力な魔法の稲妻を操り、あらゆる魔法攻撃に抵抗できます。
アキレスの勇気:どんな困難にも立ち向かう不屈の精神。
マーキュリーの神速:光速を超えるスピードで移動し、飛行することも可能です。
マーベル・ファミリー:仲間たちとの絆
ビリーは、後に自分の姉であるメアリー・バットソンと再会します。メアリーもまた、シャザムの力を授かり、「メアリー・マーベル」として活躍します。さらに、ビリーの親友であるフレディ・フリーマンも、「キャプテン・マーベル・ジュニア」としてファミリーに加わります。彼らは協力し、様々な敵と戦います。
メアリー・マーベルは、両親の死後、記憶を失って別の家庭に引き取られていましたが、ビリーとの再会で記憶を取り戻し、シャザムの力を受け継ぎます。フレディは、事故で両親を亡くし、ビリーと友情を育みます。彼はマーベルの敵との戦いで重傷を負いますが、メアリーとビリーのパワーを分け与えられ、キャプテン・マーベル・ジュニアとなります。
メディアへの登場:様々な姿で活躍
シャザムは、長年にわたってコミック、アニメ、映画など様々なメディアで活躍しています。
1940年代には映画化され、近年でも『シャザム!』シリーズとして映画化、多くのアニメシリーズにも登場し、その人気は衰えることを知りません。それぞれで個性的な描写がなされながらも、正義感と勇気を持って悪と戦うシャザムの姿は、多くのファンを魅了し続けています。
結論:時代を超えて愛されるヒーロー
シャザムは、単なる
スーパーヒーローではなく、少年の成長物語、家族の絆、そして善悪の対決を象徴する存在です。彼の物語は、世代を超えて人々の心を掴み、これからも多くの人々に勇気と感動を与え続けることでしょう。