キャラの!

『キャラの!』について

『キャラの!』は、ホビージャパンによって発行されていたライトノベル雑誌で、2007年に創刊され、2009年までの短い期間にわたり刊行されました。この雑誌は、タイトルの「キャラクター」と「ラノベ」を組み合わせた造語で、ライトノベル作品の発信を目的としています。なお、前身となる『Novel JAPAN』についても、その流れを知る上で重要です。

Novel JAPANの誕生

『Novel JAPAN』は2006年に創刊され、既存の月刊ライトノベル誌がほとんど存在しなかった中、特に注目されました。B5判で、初めは毎月10日に発売されていましたが、途中から30日刊行に変更されました。全9号が発行された後、その編集体制が『キャラの!』に引き継がれました。各号には魅力的な巻頭ピンナップも掲載され、連載作品のアートを楽しむことができました。

『キャラの!』の概要

『キャラの!』は2007年の6月に『Novel JAPAN』から改題して新装刊されました。創刊当初は月刊として毎月30日に発行されていましたが、2008年からは隔月刊に移行し、奇数月の30日を発行日としました。最終的には2009年3月号をもって休刊となり、全14号が発行されました。各号では、HJ文庫からの連載作品が中心となる一方、漫画やテーブルトークRPGのリプレイ、他社刊行の書籍のレビューなども掲載され、多様なコンテンツが揃っていました。

特に興味深いのは、2008年5月号まで毎号についていたトレーディングキャラプレートです。これは、毎号異なるデザインのプレートが封入され、どのデザインが入っているかは開封しないとわからない仕組みになっていました。

主な掲載作品

『キャラの!』には多くの作品が掲載され、ライトノベルファンに親しまれました。代表的な作品の中には、涼風涼の『アイドルマスター XENOGLOSSIA 伊織サンシャイン!』や、わかつきひかるの『AKUMAでメイド』、五代ゆうの『アレクシオンサーガ』などが含まれています。また、連載漫画もいくつかあり、読者の興味を引き付ける多様なジャンルがありました。

影響とその後

ホビージャパンが主催している文学賞「ノベルジャパン大賞」は、雑誌『キャラの!』の発行が終了したことから、2011年には「HJ文庫大賞」に名称が変更されました。このように、雑誌の存在は新たな才能を発掘する道しるべとしての役割も果たしていました。

『キャラの!』は短命に終わりましたが、多彩なコンテンツとユニークなフォーマットで多くのファンに愛された雑誌であり、日本のライトノベル文化の一端を担った重要な存在であったと言えるでしょう。

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