キャラメル・ママ (アルバム)

ティン・パン・アレーのファーストアルバム『キャラメル・ママ』は、1975年11月25日にリリースされました。このアルバムは、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆という、錚々たるメンバー4人がそれぞれのプロデュース作品を持ち寄り、さらにメンバー全員での共同制作を加えた全10曲で構成されています。

各メンバーが2曲ずつプロデュースするという形式は、それぞれの個性を際立たせるとともに、アルバム全体の多様性を生み出すことに貢献しています。細野晴臣の独特な音楽センス、鈴木茂のギターワーク、林立夫のリズム、そして松任谷正隆のアレンジが、それぞれの楽曲で存分に発揮されています。

また、このアルバムには、荒井由実、矢野顕子、南佳孝、大貫妙子、山下達郎など、後の音楽シーンを牽引するアーティストたちがレコーディングに参加しており、その点でも非常に貴重な作品と言えるでしょう。彼らの若き才能が、『キャラメル・ママ』に彩りを添えています。

収録曲の中でも特に有名なのは、「ソバカスのある少女」でしょう。この曲は、後に南佳孝によってカバーされ、シングルとして発売されました。南佳孝のバージョンも広く親しまれていますが、オリジナルであるティン・パン・アレーのバージョンも、その魅力は色褪せていません。

アルバム制作スタッフ

Produced: 細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆
Arranged: Tin Pan Alley
Directed: 国吉征之
Assistant: 中根康旨
Production Supervisor: 桑原節
Assistant Production: 長門芳郎
Recording Manager: 近本隆、栗田善弘
Mix&Re-Mixed: 田中信一
Engineer: 市橋一宏
Recorded at: クラウンスタジオ 赤坂、東京
Cover Photography,Inner Sleeve photography: 田村仁
Back&Liner Art Concept: ギル・ハウス

『キャラメル・ママ』は、日本の音楽シーンにおける重要な作品であり、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。その音楽性は時代を超えて愛され、今もなお新鮮な感動を与えてくれるでしょう。

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