キャリー・ラヴ

キャリー・ラヴ

『キャリー・ラヴ』は、日本のロックバンド・ゴダイゴによるシングルで、1983年9月1日にリリースされました。この楽曲は、AGFブレンディのCMイメージソングとしても知られており、多くの人々に親しまれました。リリース当時、音楽シーンにおいて新しい風を吹き込む存在であったゴダイゴのこのシングルは、特に印象的なメロディとリズムが特徴です。

シングルのバージョンは、アルバム「フラワー」に収録されている同名曲と異なり、パーカッションの音が強調されています。この変更により、楽曲にはよりダイナミックで躍動的な印象が与えられています。ゴダイゴがこれまで発表してきた楽曲の多くが日本語であるのに対し、『キャリー・ラヴ』は英語の歌詞が使用されている点も特異です。「モンキー・マジック」以来の英語詩のシングルとして注目を集めました。

歌詞は、奈良橋陽子が手掛けており、彼女はゴダイゴの作品の多くで作詞を担当してきました。しかし、ここでの作詞はこれ以降、奈良橋の単独によるものは見られません。つまり、『キャリー・ラヴ』は彼女にとって特別な意味を持つ作品と言えるでしょう。

このシングルは、1985年にゴダイゴが活動休止（インターミッション）する際の最後のシングルとなり、バンドの歴史的な一幕を飾る作品です。さらに、ゴダイゴとしては7インチレコードでのリリースが最後のものとなっただけに、ファンにとっては記念碑的な一枚として位置づけられています。

収録曲

シングル『キャリー・ラヴ』には、以下の楽曲が収録されています：

• - CARRY LOVE～キャリー・ラヴ～ - 4:00
• - FOLLOW～フォロー～ - 4:08

作詞は奈良橋陽子、作曲はタケカワユキヒデ（ジャケットには、珍しく漢字名の武川行秀で記載）、編曲はミッキー吉野が担当しています。

ゴダイゴは、当時の日本の音楽シーンにおいて唯一無二の存在であり、その音楽は国境を越えて多くのリスナーに愛されてきました。『キャリー・ラヴ』は、バンドのスタイルや音楽的な進化を象徴する一曲であり、今なお聴かれ続ける楽曲です。このシングルを通じて、ゴダイゴの持つ音楽の奥深さや、奈良橋陽子の詩的な表現に触れることができるでしょう。

このように、『キャリー・ラヴ』は単なるシングルとしてだけでなく、ゴダイゴの歴史や音楽的な影響を感じることのできる重要な作品であると言えます。

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