キャンプ・ウォーカー

キャンプ・ウォーカーは、大韓民国大邱広域市南区に位置する在韓米軍の基地です。かつては東明飛行場（トンミョンひこうじょう）とも呼ばれていました。この基地の名称は、1950年12月23日に交通事故で殉職したウォルトン・ウォーカー中将を称え、彼の名前にちなんで名付けられました。

歴史を振り返ると、この地は1920年代に日本軍によって建設され、飛行場、弾薬庫、訓練場などとして利用されていました。大韓民国が成立すると、韓国政府軍の飛行場に転用され、一時期は大韓民国空軍本部もここに駐留していました。韓国で初めて開発された国産軍用機である復活号も、この地から飛び立ちました。1959年からはアメリカ陸軍が駐屯を開始し、現在に至っています。

キャンプ・ウォーカーには、かつて固定翼機の滑走路がありましたが、1980年代以降は使用されておらず、現在はヘリコプターのみが運用されています。基地内には、アメリカ陸軍の滑走路、ヘリポート、米軍の宿舎、レクリエーションセンター、AFNコリアの大邱支局などが設置されています。

近年、大邱広域市は、市内の3次循環道路建設のため、この滑走路の返還を在韓米軍に要請しました。しかし、在韓米軍側は、緊急時の使用などの軍事上の理由からこれを拒否していました。長年にわたる協議の結果、2020年に韓国国防部と在韓米軍は大邱市への返還に合意し、一部の土地が返還されることになりました。

キャンプ・ウォーカーは、その歴史の中で、日本軍、韓国軍、そして米軍と、様々な軍事組織によって利用されてきた場所です。現在は、在韓米軍の重要な基地の一つとして、その役割を果たしています。

参照項目

在韓米軍

外部リンク

在韓米軍・オフィシャルサイト (英語)

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