キューバの国章

キューバの国章は、1906年4月24日に制定され、盾、ファスケス、フリジア帽を中心に構成されています。この紋章は、キューバの歴史、地理、そして国民の精神を象徴する要素が組み合わさっており、社会主義国家となった現在もそのデザインは変更されていません。

盾

盾は、キューバの象徴の中心となる部分で、三つのセクションに分かれています。

チーフ
盾の上部、チーフには、二つの岩の間に鍵が配置されています。これは、キューバがメキシコ湾の鍵として地理的に重要な位置にあることを示しています。背景には輝く日章が描かれており、新しい共和国の興隆を象徴しています。
向かって左 (デキスター)
ライトブルーの背景に、二本の白いストライプ（ベンド・シニスター）が描かれています。これらのストライプは、かつて島を分けていた三つの管区、オリエンタル（東部）、セントラル（中央部）、オクシデンタル（西部）を表しています。
向かって右 (シニスター)
山、緑の植物、そしてキューバの国木であるロイヤル・パルムが描かれた風景が配置されています。これは、キューバの肥沃な土壌と豊かな自然を象徴しています。

サポーター

盾の両側を支えるように、樫の枝と月桂樹の枝が配置されています。

樫の枝
国家の強さ、力強さ、そして不屈の精神を象徴しています。
月桂樹の枝
名誉、栄光、勝利を象徴し、キューバ国民の尊厳と誇りを表しています。

これらの枝は、人間の権利を擁護するという意味も込められています。

ヘルム/クレスト

盾の上部には、フリジア帽（Gorro Frigio）またはファスケスが配置されています。

フリジア帽
自由の象徴であり、その頂上に位置することで、自由が最も重要な価値であることを示しています。
孤星
フリジア帽に飾られた孤星は、独立と主権を表しています。

キューバの国章は、これらの要素が組み合わさることで、国の歴史、地理、そして国民の自由への願望を力強く表現しています。国旗や国歌と同様に、キューバのアイデンティティを象徴するものとして、国民に深く愛されています。

関連項目

国章の一覧
* キューバの国旗

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