キリバスの行政区画

キリバスの行政区画は、地理的な区分と地方行政の組織によって構成されています。大きく分けて3つの諸島区分があり、それぞれが地理的な特徴を持っています。また、地方行政を担う組織として、島評議会や都市評議会が存在し、住民の生活に密着した行政サービスを提供しています。

諸島区分

キリバスは、以下の3つの諸島区分に大別されます。これらの区分は行政機能を持つものではありませんが、地理的なまとまりを示すものとして、ISO 3166などの国際的な規格で使用されています。

ギルバート諸島 (Gilbert Islands)
ライン諸島 (Line Islands)
フェニックス諸島 (Phoenix Islands)

地区 (District)

かつては、これらの諸島をさらに細分化した地区という区分が存在していました。地区は地理的なまとまりを示すものでしたが、現在は行政区画としては使用されていません。以下は、かつて存在した地区の例です。

バナバ (Banaba)
中央ギルバート諸島 (Central Gilberts)
ライン諸島 (Line Islands) - フェニックス諸島を含む
北ギルバート諸島 (Northern Gilberts)
南ギルバート諸島 (Southern Gilberts)
タラワ (Tarawa)

地方政府

キリバスの地方行政は、島評議会（Island council）と都市評議会（Town council / urban council）によって担われています。島評議会は23、都市評議会は3つ存在します。これらの評議会は、それぞれの地域における行政サービスを提供し、住民の生活を支えています。

また、キリバスには非自治的領土（無人島、Unorganized territory）も存在します。これらの地域には評議会は置かれず、中央政府の管轄下にあります。

ベティオ (Betio)について

ベティオは地理的・統計的にはサウス・タラワに含まれますが、行政上は独立した評議会を持っています。そのため、サウス・タラワの統計データにはベティオの数値は含まれていません。ベティオは、タラワ環礁の南西端に位置する小さな島であり、第二次世界大戦の激戦地としても知られています。

まとめ

キリバスの行政区画は、地理的な区分と地方行政組織が組み合わさった複雑な構造を持っています。3つの諸島区分、かつて存在した地区、そして島評議会、都市評議会といった地方行政組織が、キリバスの行政を支えています。それぞれの区分や組織が、キリバスの独特な文化や社会を形成する上で重要な役割を果たしています。

関連項目

ISO 3166-2:KI

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