キング (龍虎の拳)

キング：格闘ゲーム史に名を刻む孤高のファイター

SNKの対戦型格闘ゲーム『龍虎の拳』シリーズと『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)シリーズに欠かせない存在、キング。男装の麗人として知られる彼女は、数々の格闘ゲームファンを魅了する人気キャラクターです。

謎に包まれた過去と強い絆

『龍虎の拳』で初登場したキングは、幼い頃に両親を失い、弟のジャンを支えるため、ムエタイを独学で極め、ストリートファイトの世界に身を投じました。サウスタウンでは無法者たちを従えるほどの腕前でしたが、ジャック・ターナーとの敗北をきっかけに、復讐の道を歩み始めます。その後はレストランの用心棒として働き、ジャンの治療費を稼ぎながら、裏社会と関わっていくことになります。

リョウ・サカザキやロバート・ガルシアといったライバル達との出会いや、ユリ・サカザキ誘拐事件への関与など、数々の出来事を経て、キングは裏社会から足を洗います。しかし、『龍虎の拳2』では、ジャンの治療費を稼ぐため、再び格闘大会に参加。リョウとロバートの助けもあり、ジャンは完治を遂げます。

KOFへの参戦と仲間たち

ジャンの治療後、キングは弟と共にイギリスへ渡り、バー「イリュージョン」を開店。このバーは女性格闘家チームの拠点となり、KOFシリーズへの参戦へとつながります。KOFシリーズでは、女性格闘家チームのリーダーとして活躍。時には、リョウ、ロバート、タクマ、ユリら極限流空手の使い手達とチームを組むこともあります。

KOFへの参加は、当初は半ば強制的なものもありましたが、徐々に格闘家としての情熱を取り戻し、自ら参戦を望むようになっていきます。しかし、ネスツ編以降は、どちらかというとKOFへの参加には消極的な態度を示すようになり、周囲の説得に応じて参加する場面が増えます。

リョウとの関係は、友人以上恋人未満。周囲の人間が2人をくっつけようと画策するも、キング本人はそれを快く思っていません。それでも、リョウへの好意はあり、お互いを尊重しあう関係が続いていると言えるでしょう。

華麗なるムエタイと個性的な技

キングの格闘スタイルはムエタイ。その長い脚を活かした華麗な蹴り技は、多くのプレイヤーを魅了してきました。牽制から連続技まで幅広く活用できる強力なキックと、隙の少ない飛び道具「ベノムストライク」を駆使し、あらゆる状況に対応できる戦闘能力を持っています。

代表的な技としては、ベノムストライク、トルネードキック、サプライズローズなどが挙げられます。これらの技は、作品によって性能や演出が変化しており、ゲームの歴史を語る上で重要な要素となっています。特に、「脱衣K.O.」演出は、キングのキャラクター性を際立たせる要素の一つです。

さまざまなメディアへの登場

キングは、ゲーム以外でも漫画やアニメなどに登場し、その魅力をさらに広げています。それぞれの作品で、ゲーム版とは異なる設定やストーリーが展開されており、キングというキャラクターの多様な側面を見ることができます。

まとめ

謎めいた過去と強い絆、そして華麗なムエタイを駆使した戦闘スタイル。キングは、多くの格闘ゲームファンに愛され続ける、魅力的なキャラクターです。彼女の活躍は、これからも格闘ゲームの歴史に刻まれ続けるでしょう。

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