キングエルメス

キングエルメスは、2019年2月5日生まれの競走馬です。父名にちなみ、王を意味する単語とギリシャ神話の青年神を組み合わせた名前が付けられました。

2歳時には、デビュー戦となる札幌の2歳新馬戦で2番人気に応え見事勝利を収めます。続くクローバー賞では5着と結果を残せませんでしたが、京王杯2歳ステークスでは2番手追走から抜け出し、重賞初制覇を飾りました。しかし、この勝利からわずか5日後、骨折が判明。3ヶ月間の休養を余儀なくされました。

3歳シーズンは、アーリントンカップで3着、NHKマイルカップで6着と、期待に応える結果を残せませんでした。その後、海外遠征に挑み、イギリスのジュライカップ、フランスのモーリスドゲスト賞に出走。いずれも11着と苦戦を強いられました。帰国後はキャピタルステークスに出走するも6着に終わり、この年は勝ち星を挙げることができませんでした。

4歳初戦のニューイヤーステークスでは12着と低迷しましたが、続く睦月ステークスでは見事勝利を収め3勝目を挙げました。この勝利で、鞍上の坂井瑠星騎手はJRA通算300勝を達成しました。しかし、その後フレグモーネを発症し、ダービー卿チャレンジトロフィーを回避。マイラーズカップに出走しましたが、7着に終わりました。レース後、右脚のダメージから放牧に出されましたが、繋靭帯炎を発症していることが判明し、長期の治療とリハビリ期間に入りました。

5歳シーズン、懸命なリハビリを経て復帰を目指しましたが、繋靭帯炎が再発。3度目の発症を受け、5歳11ヶ月という年齢も考慮し、引退が決定されました。長く続いた故障との闘い、そして惜しまれつつも幕を閉じました。キングエルメスの競走生活は、華々しいデビュー、重賞制覇、海外遠征、そして故障との闘いと、ドラマチックな展開に満ち溢れていました。その輝かしい走りと、不屈の闘志は、多くのファンに感動を与え続けました。

キングエルメスの母、ステラリードは2009年の函館2歳ステークス勝ち馬であり、その血統背景からも高い期待が寄せられていました。競走生活を通じて、キングエルメスは多くのファンに愛され、その活躍は長く記憶に刻まれることでしょう。彼の競走成績は、JBISサーチ、netkeiba.com、Racing Post、Racing TV、BHAおよびFrance Galopといった情報源を元にまとめられています。 血統表には、メイショウアイアン（北海道スプリントカップ）などの近親馬も含まれています。

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