『
キングダム ハーツIII』は、
スクウェア・エニックスが
2019年1月25日に発売した
PlayStation 4|PlayStation_4および
Xbox One向けの
ゲームソフトで、
キングダム ハーツシリーズのナンバリング第3作目にあたります。本作は、ウォルト・ディズニー社とのコラボレーションによるもので、過去のタイトルから続く「ダークシーカー編」の完結編として位置付けられています。
概要と開発背景
本作の開発が発表されたのは2013年のE3で、当時の次世代機である
PlayStation 4|PlayStation_4や
Xbox Oneを対象としたタイトルとしての制作が開始されました。この新作は、『
キングダム ハーツ バース バイ スリープ』以降事実上のメイン開発チームが手掛けていますが、開発チームは『KHII』ではなく、大阪チームと東京チームの協力によるものです。特に、前作までとは一世代異なるハードでのリリースということもあり、グラフィック技術に関する革新が盛り込まれています。
ビジュアルとゲームシステム
本作では、ライティング技術や新たに開発された「キングダムシェーダー」を用いて、ディズニー作品のような2D表現を3D空間で実現しています。ゲームエンジンとしては、初めは『
ファイナルファンタジーXV』と同じものが使用される予定でしたが、開発途中で『Unreal Engine 4』に変更されました。
音楽とテーマ
主題歌には、シリーズにおいておなじみの
宇多田ヒカルが担当しており、彼女の楽曲『誓い』がエンディングテーマとして採用されています。特徴的なのは、オープニングテーマがSkrillexとのコラボ曲『Face My Fears』であり、オープニングとエンディングに異なる楽曲が使用されるのはシリーズ初です。
ゲーム内容
基本的なシステムは『
キングダム ハーツII』を踏襲しておりつつも、新たに進化した要素が加わっています。特に、バトルシステムでは、パーティメンバーの入れ替えがなくなり、代わりにキーブレードの装備を3本まで切り替えられるようになりました。また、シチュエーションコマンドやフィニッシュ技、キーブレードの変形・フォームチェンジなど多彩なアクションが搭載されています。
新要素: シチュエーションコマンド
新たに導入されたシチュエーションコマンドは、従来のリアクションコマンドから進化したもので、ボタン一つで様々なアクションが可能となっています。例えば、バトル中に特定の状況が発生した際に使用できるアクションや、アイテムの利用なども含まれています。
ワールドとキャラクター
本作には、ディズニー作品から新たにピクサーのキャラクターが登場するなど、豊富なワールドが用意されています。プレイヤーはソラとして、仲間のドナルドやグーフィーと共に冒険を進め、異なるキャラクターとの交流や協力を楽しむことができます。
アップデートと追加要素
発売後にはいくつかのアップデートが行われ、特にエピローグやシークレットムービーが無料で配信されました。また、
2020年にはDLC「
キングダム ハーツIII リマインド」が登場し、新たなシナリオやキャラクターが追加されました。
結論
『
キングダム ハーツIII』は、シリーズのファンはもちろん、新規プレイヤーにも楽しめる内容となっており、心温まるストーリーと革新的なゲームエンジンによる美しいビジュアルが特徴的です。また、豊富なアクション要素や多彩なキャラクターとの交流が、プレイヤーにとって魅力的な体験を提供しています。