キン肉マン 正義超人vs古代超人

キン肉マン 正義超人vs古代超人

『キン肉マン 正義超人vs古代超人』は、漫画『キン肉マン』を原作にしたアニメの劇場版第3作であり、1985年3月15日に東映まんがまつりで公開されました。上映時間は45分で、当時のキャッチコピーは「出たぞ!!宇宙を支配するスゴいやつ 8対8の大激突!」でした。観客動員数は204万人に達し、その人気を証明しています。

概要

この作品は、時系列的には「黄金のマスク編」の後に位置付けられていますが、前2作とは異なり、原作を基にしない完全オリジナルの物語が展開されます。監督が白土武から山吉康夫に交代したことで、前作までのギャグ要素がより強調されているとの評価も受けました。この作品が上映された「東映まんがまつり」では、「特別鑑賞券」を購入すると「キントンゲーム」がプレゼントされ、キン肉マンを含むキャラクターの紙人形を使って楽しむ内容となっていました。また、前2作までに使われていたBGMは「波音」でしたが、本作からは風戸慎介作曲のオリジナルBGMが導入されています。

ストーリー

キン肉マンは「黄金のマスク編」で悪魔将軍を倒し、地球の平和を守ったヒーローです。作品の冒頭では、彼が恋人の二階堂マリや幼稚園児たちと共にイースター島を訪れているところから物語は始まります。しかし、突然の地震が発生し、古代超人軍団が出現します。この存在は宇宙の悪の支配者であるサタンキングの指揮下にいたことが明らかになります。正義超人たちはこの新たなる敵に立ち向かおうと奮闘しますが、キン肉マンは幼い子供たちが危険にさらされていることを気にし、なかなか思うように戦えません。しかし、彼の仲間であるバッファローマンの助けもあり、古代超人軍団を撃退することに成功します。

その後、正義超人たちはサタンキングとの再戦のために再び集結します。サタンキングは子供たちを人質に取り、キン肉マンたちに新たな試練を与えます。正義超人たちは一致団結し、この危機を乗り越えようとします。物語は緊張感と感動に満ちた展開を見せ、最後まで目が離せない内容となっています。

ゲストキャラクター

本作には多くのキャラクターが登場し、特に幸一少年というキャラクターが印象的です。彼は車椅子に乗った幼い少年で、自身が足が治っているのにもかかわらず、抱える不安から歩けないと思い込んでいます。キン肉マンとの出会いから始まった彼の心の葛藤が描かれ、物語が進むにつれて彼の理解と成長が見事に展開されます。最終的に、キン肉マンの頑張りを通じて彼が成長し、新たな一歩を踏み出すシーンは感動的です。

悪役と能力

サタンキングはこの物語の主な悪役として登場し、宇宙の悪の支配者である彼の手法は狡猾です。子供たちを人質にすることで、キン肉マンたちに戦いを挑む手法は、その冷酷さを際立たせています。彼の持つ技は大津波や吹雪、目からの光線など多彩で、非常に強力です。さらに彼の部下である古代超人たちもそれぞれ独自の能力を持ち、キン肉マンたちとの戦いを繰り広げます。

音楽と上映会

本作のオープニングテーマ「炎のキン肉マン」は、串田アキラが歌い、エンディングテーマ「キン肉マンボ」は、神谷明たちの歌によって印象深いものとなっています。公開当初から今に至るまで多くのファンに愛されてきた本作は、そのユーモアと迫力のある戦闘シーンが特徴で、多くの心を掴んでいます。

まとめ

『キン肉マン 正義超人vs古代超人』は、ギャグや感動、迫力満点のバトルが盛り込まれた作品で、多くの視聴者に愛され続けています。本作は、正義と友情、そして成長の物語を描いており、子供から大人まで楽しめる内容となっています。

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