キース・ローリー

キース・クリストファー・ローリー：トリニダード・トバゴの首相

キース・クリストファー・ローリー（Keith Christopher Rowley）は、1949年10月24日生まれ。トリニダード・トバゴの政治家であり、2015年9月9日から同国の第8代首相を務めました。

生い立ちと学歴

ローリーはトバゴのメイソン・ホールで生まれ、農民である祖父母のもとで育ちました。西インド諸島大学では地球化学を専攻し、1978年に地質学の博士号を取得。火山学者としての専門知識を有しています。

政界入りと閣僚歴

大学卒業後は研究員を経て、地震研究室長を歴任。1981年に政界入りを果たし、1987年には上院議員に当選しました。パトリック・マニング政権下では、農林水産大臣、通商産業大臣などの要職を歴任し、2004年にはトリニダード・トバゴ代表米州開発銀行総裁を務めるなど、国際的な舞台でも活躍しました。

野党党首から首相へ

2010年のトリニダード・トバゴ総選挙で人民国民運動（PNM）が敗北した後、ローリーは2010年6月1日に最大野党の党首に就任しました。2015年9月の総選挙では、人民国民運動を率いて下院の41議席中23議席を獲得し、与党であった人民のパートナーシップ連立政権を破り、政権を樹立しました。

2020年8月10日の総選挙でも人民国民運動を勝利に導き、ローリーは8月19日にトリニダード・トバゴの首相に再選されました。しかし、2021年4月には新型コロナウイルスに感染する苦難も経験しました。

辞任と今後

2025年1月3日、ローリーは年内の任期満了に伴う総選挙よりも前に辞任し、選挙には立候補しないと表明しました。事実上、政界からの引退を示唆したことになります。これを受けて1月6日、人民国民運動は後継の首相としてスチュアート・ヤングを選出しました。

私生活

弁護士のシャロン・ローリーと結婚しており、3人の子供がいます。

ローリーの首相退任は、トリニダード・トバゴの政治に新たな時代をもたらす可能性があります。彼の後継者がどのような政策を打ち出し、国を導いていくのか、注目が集まっています。

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