ギコナビ

ギコナビ：Windows用2ちゃんねるブラウザの歴史と特徴

ギコナビ(gikoNavi)は、Microsoft Windows環境で動作する、古参の2ちゃんねるブラウザです。Delphi（Kylix）というプログラミング言語を用いて開発されており、そのソースコードは公開されているため、誰でも自由に閲覧・改変が可能です。オープンソースである点が、ギコナビの大きな特徴と言えるでしょう。

他の2ちゃんねるブラウザとの違いと互換性

数多くの2ちゃんねるブラウザが存在する中で、ギコナビは初期から存在するソフトウェアの一つです。公式サイトでのバージョンアップは、比較的ゆっくりとしたペースで行われており、3ヶ月から半年程度の期間を要していました。

データファイル形式はJaneシリーズと互換性があります。具体的には、Janeシリーズで使用されるdatファイルを読み込むことができます。ただし、ギコナビは独自のインデックスファイル(idxファイル)を使用しておらず、ログフォルダのディレクトリ構造もJaneシリーズとは異なるため、両者のログフォルダを直接共有することはできません。Janeのdatファイルをギコナビのログフォルダにコピーすることで、閲覧が可能になるという程度です。

開発の歴史とコミュニティによる継続

ギコナビの開発は2000年8月2日に開始されました。そして、2000年11月19日に、2ちゃんねるのあるスレッドで公開されたのが、バージョンα001です。その後、2001年11月26日にβ版、2003年2月17日からはバージョン名に「バタ」を使用するなど、開発は続けられていました。しかし、2011年11月27日にリリースされた「バタ63」を最後に、公式によるバージョンアップは停止しました。

公式開発の終了後も、2ちゃんねるやしたらば掲示板の仕様変更への対応は、2ちゃんねる関連のソフトウェアについて議論される掲示板において、有志によって行われていました。有志による非公式の継続プロジェクト「ギコナビ（避難所版）」が開始され、バタ63以降の開発を引き継ぎましたが、2015年に更新が停止しました。その後、2023年から「ギコナビ避難所II」として、GitHub上で開発が再開されています。この継続的な開発は、ギコナビが多くのユーザーから支持され、愛されている証拠と言えるでしょう。

まとめ

ギコナビは、長年にわたる歴史と、活発なコミュニティ活動によって支えられている、Windows向けの2ちゃんねるブラウザです。そのシンプルなインターフェースと、Janeシリーズとの高い互換性から、多くのユーザーに親しまれてきました。公式開発は終了していますが、有志による継続的な開発によって、現在も利用可能です。2ちゃんねるブラウザの歴史を語る上で、欠かせないソフトウェアの一つと言えるでしょう。

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