ギコ猫

ギコ猫 - 掲示板文化のアイコン

ギコ猫（ぎこねこ）は、主に日本の掲示板「2ちゃんねる」に登場するアスキーアート（AA）キャラクターで、正式名称は「ギコ・ハニャーン」です。1999年頃から登場し、掲示板でのコミュニケーションを豊かにする存在として、多くのユーザーに親しまれています。

ギコ猫の特徴と登場の背景

ギコ猫は、掲示板の文脈や使用者の意図に応じてさまざまな表情やポーズを持っています。大きな特徴としては、元気で情熱的な性格で知られ、特に好みの芸能人として木村拓哉をあげています。彼の表情は時にユーモラスで、時に表現豊かであることが魅力です。代表的なアスキーアートの一例を以下に示します。

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＿＿＿_ ∧∧　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣
　～'　＿＿__(,,ﾟДﾟ)＜　逝ってよし！
　　　ＵU 　 　Ｕ U　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿
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直立した姿勢のギコ猫もあり、様々な状況での使われ方が展開されています。

ギコ猫誕生の経緯

ギコ猫の誕生は、おそらく1998年の「ギコハハハ」という笑い声に由来します。この言葉は、UG掲示板「やや怪しいわーるど」の常連であったコブラにより少しずつ広められました。平行してこの音声がスラングとして発展し、「ギコる」や「ギコギコする」といった表現が日常に浸透することとなります。さらに、さらなる背景として1992年にNIFTY-Serve内で使用されていた「ギコハハハ」があるという説もあり、これは富士通の親指シフトキーボードでのタイプミスから来たという興味深い背景です。

AAの変遷と人気

1998年12月に猫のアスキーアートが掲示板に現れた当初は、顔が「（´ー｀）」というシンプルなものでしたが、翌年には「(,,ﾟДﾟ)」という印象的な顔に変わり、ギコ猫という名称が浸透しました。掲示板コミュニティでは、ますます人気を博し、他のキャラクターと一緒に使われることが増えました。特に2ちゃんねるでは、モナーと共に「逝ってよし」や「オマエモナー」といったフレーズで親しまれている出世頭となりました。2002年には「2ちゃんねる全AA人気トーナメント」で他のキャラクターをすべて下し、見事に優勝を果たしました。

口癖と鳴き声

ギコ猫の特徴的な鳴き声や口癖は、その個性を際立たせています。「ハニャーン」はその一例であり、元々は「カードキャプターさくら」のキャラクターから取られてきました。また、「ゴルァ」という言葉もギコ猫によって広圧的に使用されることが多くなり、さらには「逝ってよし」という言葉も成長しました。

ギコ猫商標問題

2002年に、玩具メーカー・タカラがギコ猫のアスキーアートを商標登録しようとしたことが、掲示板上で物議を醸しました。この騒動により、2ちゃんねる元管理人がタカラへ質問状を送るに至り、最終的には商標登録の取り下げが行われました。この事件はギコ猫の知名度をさらに引き上げ、その後、「タカラギコ」という新しいキャラクターも誕生しました。

ギコ猫の文化的影響

ギコ猫は、特にFlashアニメーションや関連商品など、さまざまなメディアに登場しています。彼は多くのクリエイターによって愛され、さまざまな作品に主人公として描かれることが多く、色合いは主に水色で表現されています。このように、ギコ猫はインターネット文化の象徴的存在となり、今後もその魅力を失うことはないでしょう。

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