ギド・ブッフバルト

ギド・ウルリッヒ・ブッフバルト

ギド・ウルリッヒ・ブッフバルト（Guido Ulrich Buchwald、1961年1月24日生まれ）は、ドイツ出身の元サッカー選手であり、サッカー指導者としても評価されています。彼は主にディフェンダーとしてプレーし、時には守備的ミッドフィルダーの役割も担いました。特に、1990年のFIFAワールドカップ決勝では、ディエゴ・マラドーナを徹底的に抑え込むプレーを見せ、ドイツの優勝に貢献したことで「ディエゴ」と称されることもありました。

クラブ経歴

ブッフバルトは1978年にシュトゥットガルト・キッカーズに入団し、そこからキャリアがスタートします。1983-1984シーズンにはVfBシュトゥットガルトでブンデスリーガデビューを果たし、チームのリーグ優勝にも寄与しました。彼は1994年までこのクラブに在籍し、その後1994年のFIFAワールドカップアメリカ大会後にJリーグの浦和レッドダイヤモンズに加入しました。

浦和での彼の存在は特に重要で、彼はチームの守備の要となり、クラブを上位に押し上げました。1995年と1996年には連続でJリーグベストイレブンに選出され、サポーターから絶大な支持を受けました。浦和での彼のキャリアの中で、多くの記憶に残る瞬間があり、1996年には相手にリードを許す展開では前線に上がり、攻撃的なプレーを見せることもありました。その後、1997年にはJリーグでのラストゴールを記録し、浦和での最終戦も経験しました。

引退後、彼はシュトゥットガルト・キッカーズのスタッフとして迎え入れられ、徐々に指導者としてのキャリアを築いていきました。2002年からは浦和レッズのテクニカル・アドバイザーに就任し、2004年から監督としての役割を担いました。就任初年度にチームを初のステージ優勝へ導き、翌年のリーグ制覇も達成しました。

代表歴

ブッフバルトは1984年に西ドイツ代表デビューを果たし、以降、1986年のFIFAワールドカップメキシコ大会や1988年のUEFA欧州選手権に出場しました。1990年のイタリア大会では、全7試合に出場し、決勝ではディエゴ・マラドーナを封じ込め、チームの3度目の優勝に貢献しました。代表通算では76試合出場し、4得点を記録しています。

現役引退後の活動

彼は2006年に浦和監督を退任した後も、日本のサッカー界と関わり続けました。特に、2007年にはドイツに帰国した後、アレマニア・アーヘンの監督に就任しますが、短期間で解任されてしまいます。その後、浦和との関係は一時悪化しましたが、近年は再び関係構築を試み、浦和OBチームの試合に参加するなどしています。

さらに、2019年にはJリーググローバルアンバサダーに任命され、国際的な舞台でも活動しています。彼はファールをなるべく避けつつ、対峙する相手選手にスポーツマンシップを重んじたプレーを行っていたことでも知られています。現役時代から指導者としての活動を経て、長年の経験を生かし、サッカー界に貢献し続ける彼の姿勢は、多くのファンに支持されています。

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