ギフト (ポルノグラフィティの曲)

ポルノグラフィティのシングル「ギフト」：才能への賛歌と10周年への序章

2008年8月20日、人気ロックデュオ・ポルノグラフィティは、前作から約2ヶ月ぶりとなる25枚目のシングル「ギフト」をリリースしました。CDとCD+DVDの2形態で発売され、シングルとしては初めてアルバムCDケースを採用するなど、多くのファンを驚かせました。

ジャケットは、青いサンタクロースのイラストが印象的で、歌詞カードの裏面には、サンタクロースに挟まれたメンバーの写真が掲載されています。このユニークなジャケットデザインは、楽曲のテーマと深く関わっています。

楽曲「ギフト」：天賦の才能を歌う

表題曲「ギフト」は、メンバー新藤晴一と岡野昭仁の共作による初のシングル表題曲です。楽曲のテーマは「ギフト」、しかし、これは一般的な「贈り物」ではなく、「天賦の才能」を指しています。

この楽曲は、2008年2月に行われたホール公演で先行披露され、大きな反響を呼びました。「ギフト」といえばサンタクロースという発想から、ミュージックビデオはフィンランドで撮影されました。メンバーは本物のサンタクロースに会うため、2泊4日の弾丸ツアーを敢行したのです。

「ギフト」は、同年大晦日放送の『第59回NHK紅白歌合戦』でも披露され、ポルノグラフィティの代表曲として広く知られるようになりました。

カップリング曲：スタジアムと日記

カップリング曲には、「ポストマン」と「ダイアリー 08/06/09」が収録されています。「ポストマン」はスタジアムライブをイメージして制作された楽曲で、当初は全く異なる歌詞だったそうです。新藤晴一は、完成した歌詞について「普通の郵便局員だけど、ロマンチックなポストマン」と表現しています。

もうひとつのカップリング曲「ダイアリー 08/06/09」は、5thシングル「サボテン」のカップリング曲「ダイアリー 00/08/26」の続編です。デビュー10周年という節目を迎え、「ダイアリー 00/08/26」のように今の心情を綴ろうという思いから制作されました。作詞は岡野昭仁が担当し、2008年6月9日に歌詞が書かれ、翌日にレコーディングが行われたというエピソードも残っています。

豪華ミュージシャン参加

「ギフト」と「ポストマン」、「ダイアリー 08/06/09」には、数々の著名なミュージシャンが参加しています。村石雅行、根岸孝旨、飯田高広、ak.hommaといった実力派ミュージシャンたちが、楽曲に深みと彩りを加えています。それぞれの楽曲で参加ミュージシャンが異なっており、制作陣のこだわりが伺えます。

10周年イヤーへの布石

「ギフト」のリリースは、ポルノグラフィティのデビュー10周年イヤーへの重要なステップとなりました。リリースを記念して、ソニーミュージックオフィシャルサイトでは「ギフト」のフルコーラスMVが36時間限定公開され、ジャケットの壁紙もプレゼントされました。さらに、リリース日には『10th Anniversary Special Web Site』がプレオープンし、9月8日に正式オープンを迎えています。

「ギフト」は、単なるシングル曲という枠を超え、ポルノグラフィティのキャリアにおける大きな転換期、そして新たな10年への序章を飾る象徴的な作品と言えるでしょう。その音楽性、そして制作における様々なエピソードは、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

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