ギミ・モア

ブリトニー・スピアーズ「ギミ・モア」

「ギミ・モア」（Gimme More）は、2007年にブリトニー・スピアーズが発表した楽曲であり、5thアルバム『ブラックアウト』の先行シングルとしてリリースされました。妊娠中に制作されたこの曲は、彼女のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。

楽曲の特徴

アップテンポなクラブミュージックであり、挑発的な歌詞が特徴的です。冒頭の「It's Britney, bitch（私はブリトニーよ、このビッチ！）」というフレーズは、大きな話題を呼びました。

制作には、James Washington、Marcella Araica、Nate "Danja" Hills、Keri Hilsonらが参加。1970年代のディスコ音楽の影響を受けた、ダンサブルなサウンドに仕上がっています。

リリースとチャート成績

2007年10月にオーストラリアで先行リリースされ、各国のチャートで上位にランクイン。カナダのビルボードチャートでは1位を獲得し、アメリカのBillboard Hot 100では3位を記録しました。

アメリカとオーストラリアではプラチナ・ディスクを獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めました。

MTVビデオ・ミュージック・アワードでのパフォーマンス

リリースに先駆け、2007年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでパフォーマンスを披露しましたが、この時のパフォーマンスは酷評されました。口パクに加え、ダンスも精彩を欠き、ファンを失望させる結果となりました。

しかし、このパフォーマンスはMTVの視聴率を大幅に向上させ、話題性を提供したという見方もあります。

プロモーションビデオ

ジェイク・サーファティが監督を務めたプロモーションビデオは、ブリトニーがストリッパーに扮し、ポールダンスを披露する内容です。衣装や演出は、ハリウッドのRoyal Jelly showから大きな影響を受けています。

ビデオでは、ブリトニーがクラブの客とストリッパーの2役を演じています。

2007年10月にiTunes Storeで公開され、その後MTVでも公開されました。

楽曲への評価

楽曲自体は概ね高い評価を受けており、雑誌によっては最高ランクの5つ星をつけるものもありました。しかし、歌詞に関しては評価が分かれており、特に息遣いの入る部分については賛否両論がありました。

現在のライブ

現在のライブでは、「ギミ・モア」の始まる前に「Who Is It!?」(だーれー!?)と観客に問いかける演出が加えられています。

「ギミ・モア」は、ブリトニー・スピアーズのキャリアにおいて、賛否両論を巻き起こしながらも、彼女の存在感を強く示した楽曲と言えるでしょう。

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