ギャラクシー級

ギャラクシー級宇宙艦

ギャラクシー級（ギャラクシーきゅう、Galaxy class）は、アメリカのSFドラマ・映画『スタートレック』シリーズに登場する架空の宇宙艦の艦級の一つです。この艦級は惑星連邦宇宙艦隊が保有しており、銀河を意味する「Galaxy」を名前の由来としています。

概要

ギャラクシー級の全長は641メートル、全幅467メートル、全高138メートルで、約500万トンとされるその巨大なスケールは、当時の宇宙艦隊でも最大級を誇ります。デッキ数は42を有し、通常時には約1000名、最大で1700名が乗艦できる設計です。艦内の生活環境やハルの設計には、長期の任務を遂行するための考慮がされています。

最大速度はワープ9.6（光速の1909倍）で、12時間まで保持可能です。一方、通常速度はワープ6となっています。艦の耐久性も優れており、通常任務での運用期間は約7年、最大で20年に及ぶとされます。代表的な艦としては、『新スタートレック（TNG）』に登場するU.S.S.エンタープライズ NCC-1701-Dがあります。ギャラクシー級は、アンバサダー級の後継艦として設計され、広範な改造が可能な柔軟性を持ちながらも、乗艦する士官だけでなく、その家族にも快適な生活空間を提供しています。

船体構造と機能

ギャラクシー級の特徴の一つは、円盤部と機関部の分離が可能な点です。この設計により、戦闘や緊急事態において非戦闘員を船体から切り離すことができ、機関部のみで敵と対峙することが可能です。もしワープコアが危険な状態になった場合は、機関部を切り離し、円盤部を救命ボートとして使用することもできます。これにより、艦は非常に多様な運用が可能です。

武装に関しては、タイプXのフェイザーを11基、マーク80光子魚雷ダイレクト発射管を3門装備しており、ドミニオン戦争中には攻撃力を強化するためにフェイザー・アレイが増設されることもありました。

当初の設定では、ギャラクシー級宇宙艦は6隻が建造される予定でしたが、ドミニオン戦争で他の艦隊との戦闘に参加することから、最終的には多くの艦が量産されたと考えられています。2401年には、ギャラクシー級の後継となるロス級宇宙艦が就役しており、進化し続けています。

デザイン

外観については、初代エンタープライズのフォルムを継承しつつ、独自のスタイルを強調しています。円盤部は楕円形を採用し、デフレクター盤もそれに合わせた形状です。艦は「銀河の白鳥」とも称される、その優美さとデザインが特徴です。ワープナセルは船体に対して上向きについていますが、その位置は円盤部の真下にあるという独特な構造が目を引きます。

ギャラクシー級宇宙艦の一覧

• - U.S.S.ギャラクシー NCC-70637: 2357年に進宙した1番艦。
• - U.S.S.ヤマト NCC-71807: 2番艦。超古代文明の調査中に喪失。
• - U.S.S.エンタープライズD NCC-1701-D: 3番艦として多くのエピソードに登場します。
• - U.S.S.オデッセイ NCC-71832: 2370年にドミニオンと交戦中に失われた艦です。

この他にも、さまざまな艦名がギャラクシー級に与えられ、幅広い役割を果たしています。

ギャラクシー級宇宙艦は、その先進的な設計と柔軟な運用能力から、『スタートレック』の世界において重要な存在であり続けています。

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