クアルコム・スタジアム

サンディエゴ・スタジアム

サンディエゴ・スタジアム（San Diego Stadium）は、カリフォルニア州サンディエゴにかつて存在した重要なスポーツ施設です。1967年に開場し、NFLのサンディエゴ・チャージャーズのホームスタジアムとして長い間利用されました。また、MLBのサンディエゴ・パドレスも1969年から2003年までこのスタジアムを本拠地としており、数々の名勝負を演出しました。特に、MLBオールスターゲームやワールドシリーズ、スーパーボウルが開催された数少ないスタジアムでもあります。

スタジアムの歴史

スタジアムは1967年、サンディエゴ・スタジアムとして開場しました。当初はNFLのチャージャーズのみが使用していましたが、1968年からは野球にも対応し、マイナーリーグの試合も行われるようになりました。1969年には、MLB拡張チームであるサンディエゴ・パドレスがここを本拠地に定め、晴れてメジャーリーグの舞台が整いました。

1981年、スタジアムの建設に尽力したジャック・マーフィーを称えるため、スタジアム名がジャック・マーフィー・スタジアムに変更されました。その後、1997年にはクアルコム社と命名権取引を結び、クアルコム・スタジアムという名称に変わりました。

2003年にはパドレスがペトコ・パークへと移転を果たし、最終戦が行われた日には60,000人以上の観客が集まり、感動的なセレモニーが執り行われました。その後、スタジアムはアメリカンフットボール専用の施設として生まれ変わりました。この年にはNFLのスーパーボウルも開催され、その舞台としても名を馳せました。

2016年のシーズンをもって、チャージャーズもロサンゼルスに移転し、新たな時代が幕を開けました。2017年にはサンディエゴ・カウンティ信用組合とネーミングライツ契約を締結し、スタジアムはSDCCUスタジアムと改名されました。2020年にはサンディエゴ市がスタジアムをサンディエゴ州立大学に売却し、大学がスタジアムの管理権を取得しました。

主な出来事

サンディエゴ・スタジアムでは、数多くの重要な出来事がありました。アメリカン・フットボールにおいては、1967年8月20日にプレシーズン・マッチが行われ、9月9日にはNFL公式戦が初めて開催されました。

特筆すべきは、1988年にスーパーボウルXXII、1998年のスーパーボウルXXXII、2003年にはスーパーボウルXXXVIIがここの地で開催されたことです。

一方、野球では1969年にMLBの公式戦が行われ、パドレスがアストロズに勝利を収めたのが記念すべき初戦でした。さらに、1978年にはオールスターゲームが開催され、1984年と1998年にはワールドシリーズも実施されました。特に、2001年にはトニー・グウィンの引退試合が行われ、彼の偉業が称えられました。

スタジアムは2020年代に解体工事が始まり、2021年にはその姿を消すこととなりますが、サンディエゴ・スタジアムはアメリカン・フットボールと野球の歴史に深く刻まれた場所として、多くのファンの記憶に残り続けることでしょう。

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