クイズ ALL FOR ONE

クイズ ALL FOR ONE：チームワークで挑むクイズ番組

『クイズ ALL FOR ONE』は、2009年7月30日にパイロット版が放送され、同年10月15日から2010年3月26日までTBS系列で放送されたクイズ番組です。5人1組のチームが、4人の「ALL」と1人の「ONE」に分かれてクイズに挑戦するという、ユニークなチームプレーが特徴でした。

プログラム概要

番組は、1チームの挑戦を2週にわたって放送する形式が基本でした。しかし、2010年2月以降は、同じチームの挑戦を数週間空けて放送するようになり、毎週異なるチームが登場するようになりました。

放送期間中、クイズの内容や構成は何度か変更されました。2009年10月から12月までは、「ランキングクイズ」と「ドレミファソング」、「2文字イントロ」と「パネル16」といった複数のクイズが、2週にわたって出題されていました。しかし、2010年1月以降は、1種類のクイズに絞り、その分、出演者のトークパートを増やすといったテコ入れが行われました。

プログラムルール

5人1組のチームは、事前に「ALL」（4人）と「ONE」（1人）に分けられます。「ALL」が前半のクイズに挑戦し、その結果によって「ONE」のクイズの難易度が変化するシステムでした。「ALL」の正解率が高ければ高いほど、「ONE」の問題は易しくなります。「ALL」は、順番に1人ずつ解答するのが基本ルールで、他のメンバーと相談したり、答えを教え合ったりすることは原則禁止でした。

「ONE」が最終問題に正解すれば、チームは賞金を獲得できました。パイロット版では、4つのステージをクリアした後、賞金獲得のための簡単なゲームに挑戦するルールでしたが、レギュラー放送では「ONE」のクイズクリアで賞金獲得というシンプルなルールに変更されました。

クイズの種類

番組では様々なクイズが出題されました。主なクイズをいくつか紹介します。

ランキングクイズ: あるランキングの上位10位以内に入っている項目を予想するクイズ。ALLは複数問に挑戦し、正解数を競います。ONEはALLが正解した項目の順位を当てるクイズに挑戦します。
ドレミファソング: 「ドレミの歌」のリズムに合わせて、テーマに沿った言葉を1文字ずつ答えていくクイズ。ALLはチームで協力し、ONEは1人で挑戦します。
2文字イントロ: 曲の冒頭2文字を聴いて、曲名を当てるクイズ。ALLは複数問に挑戦し、ONEは歌詞の一部が隠された曲を歌い切ります。
パネル16: 16個のパネルに書かれた人物名当てクイズ。ALLは複数問に挑戦し、ONEはALLが開けたパネルの情報をもとに、人物名を答えます。
* 客観イメージNo.1: 事前に番組公式サイトで行われた視聴者アンケートの結果をもとに、出演者自身のイメージに最も合うテーマを選ぶクイズ。ALLとONE共に、同じルールで挑戦します。

パイロット版との違い

パイロット版では、ステージごとに「ONE」の問題のヒントを見て、代表者を決めるなど、レギュラー放送とは異なるルールが採用されていました。また、賞金獲得方法も異なり、4ステージクリア後にゲームに挑戦する方式でした。パイロット版で出題されたクイズには、「ランキングクイズ 解答数アシスト」、「2文字イントロクイズ 歌詞アシスト」、「有名人名前クイズ 視界アシスト」、「逆再生クイズ 時間アシスト」、「お絵かきクイズ 連想アシスト」などがありました。

出演者

司会は今田耕司と加藤シルビア（TBSアナウンサー）、レギュラー放送からは青木裕子（TBSアナウンサー）が担当しました。

まとめ

『クイズ ALL FOR ONE』は、チームワークと個人の能力が試される、ユニークなクイズ番組でした。様々なクイズ形式と、チームプレーによる緊迫感、そして出演者のトークが織りなすエンターテインメント性の高い番組だったと言えるでしょう。番組のコンセプトは後のクイズ番組『クイズ!イチガン』に引き継がれています。

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