クイズなんでも一番館

『クイズなんでも一番館』

『クイズなんでも一番館』は、朝日放送（ABC）制作のクイズ番組で、1985年から1987年にかけて放送されました。この番組は、テレビ朝日系列を中心に全国で放送され、大阪ガスが単独スポンサーとして支援していました。番組のテーマは「1番」で、毎回そのテーマに基づいた問題が出題されていました。

司会とスタジオの特徴

番組の司会は近藤正臣と宮土理が務め、彼らの軽妙なやり取りが視聴者に親しまれました。特に、近藤がクイズの進行を滑らかにしながら、時折冗談を交えるスタイルが人気でした。シェフが作った本格的な料理を提供するレストランがスタジオの一部に設けられており、まるで上品なサロンでクイズを楽しんでいるような雰囲気を醸し出していました。

スタジオは、庭園を望むデザインが施され、リラックスした空間で番組が進行される様子が印象的でした。クイズの正解数を示すためにデコイを用いるユニークな演出もありました。たとえば、ズバリ正解の際には大きなデコイが表示され、近い解答には小さなデコイが用意されることで、視聴者にも一目で分かるスタイルが取られていました。

放送時間の変遷

放送開始当初は、毎週水曜日の19時から19時30分に放送されていました。しかし1986年の4月以降、放送枠は木曜日の19時から19時30分に変更され、その後テレビ朝日でも土曜日の17時から17時30分に移行しました。このように、放送時間が何度か変更される中で、視聴者は番組を楽しむことができました。

番組の出演者

番組には多くの解答者が出演しました。時には特別ゲストも交えて、楽しさに彩りを加えていました。中でも桂枝雀は、自分の答えが正解だった際には「でんでーん！」と大声で叫ぶことが恒例となり、視聴者の記憶に強く残りました。また、京本政樹、アダ・マウロ、池田満寿夫、大沢逸美など、様々なカテゴリーの有名人が解答者として番組に参加しました。

ネット局と視聴者への影響

この番組は朝日放送をはじめ、全国の多くのネット局で放送されました。特に、秋田テレビ、テレビ信州、富山テレビ、名古屋テレビ、広島ホームテレビなど、多数の地域局でも視聴することができました。番組の魅力は、全国で広がり、多くの視聴者とつながりを持つことができました。

番組が放送されていた時期、クイズ番組が多くの視聴者に支持されていたため、『クイズなんでも一番館』もその一翼を担い、視聴者にとっては楽しみの一環でした。番組終了後も、その独特なスタイルや印象的な演出について多くの人々の記憶に残っていることでしょう。

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