クイズグランプリ

『クイズグランプリ』の概要

『クイズグランプリ』は1970年3月30日から1980年12月26日まで、フジテレビ系列で放送されたクイズ番組です。この番組は、アメリカの人気クイズ番組「ジェパディ!」をベースにしており、放送終了まで約10年間にわたって親しまれました。特徴的なのは、初回からカラー放送が行われていた点です。

放送の基本情報

• - 司会者: 小泉博
• - アシスタント: 菊地洋子、岩崎美智子、岡まゆみ、山口麻紀、清水洋子、真保富美子ほか
• - 出題ナレーター: 丘かおる、山内槙子ほか
• - 放送時間: 月曜から土曜、または月曜から金曜の19:30から19:45
• - オープニングテーマ: 細野晴臣の「北京ダック」のアレンジ（1975年10月頃から最終回まで）
• - 構成: 藤井剛彦

ルールの説明

番組の基本ルールでは、一般視聴者5人が解答者として参加し、6つのジャンルから出題された問題に解答します。各ジャンルには、10点から50点の問題が用意されており、最初は最も点数の低い問題から出題されます。解答者は「文学・歴史の10」と指定することで問題を選びます。

問題は早押し形式で出題され、正解すればその得点が加算され、不正解だと減点されます。最初の問題は司会者が選び、それ以降は正解した解答者が選ぶことができます。問題カードには「チャンスカード」として特別な問題も隠されており、このカードを引いた解答者には特別な解答権が与えられます。

全ての問題が出題され終わった時点で最も得点が高い解答者がチャンピオンとなり、チャンピオン大会への出場権を獲得します。

チャンピオン大会とスぺシャル問題

チャンピオン大会では「スペシャル問題」が出題され、点数が20点単位となります。優勝者にはヨーロッパ旅行の権利が与えられ、優勝を決定するためのクイズが行われます。特に興味深いのは、チャンスカードを利用した特別ルールです。

特定の時期には、賞金100万円をかけたスペシャル大会も開催され、参加者が様々な問題に挑み、正解するごとに賞金が倍増する方式が採用されました。

番組による影響と遺産

『クイズグランプリ』は、1970年代における人気クイズ番組の先駆けとなり、多くの後続番組に影響を与えました。また、特番やバラエティ番組の中で復刻版が作られるなど、長年にわたって愛されてきたことが分かります。上述のような多くの特典や大会運営、ルール変更があったため、番組は視聴者の記憶に残る存在となりました。

軌跡と現在

2022年には、過去の人気番組として再評価され、特別番組などでその内容が振り返られることもありました。そのため、『クイズグランプリ』はただのテレビゲームではなく、日本のクイズ文化に多大な影響を与えた重要な番組として位置づけられています。

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