クイズプレゼンバラエティー Qさま!!

『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』

2004年10月7日にテレビ朝日系列で放送を開始したクイズバラエティ番組です。「Qさま」という略称で親しまれ、さまぁ〜ずの冠番組としてスタートしました。

番組の変遷

初期コンセプト

番組の始まりは、「クイズをプレゼンテーションする」というユニークなコンセプトでした。解答の正誤よりも、いかに面白いクイズやプレゼンを展開するかが重視され、プレゼンターは内容に応じて「Qさま!!」「チョビQ」「ダメQ」の称号を与えられました。特に「ダメQ」が多くなると、「お仕置きQ」と呼ばれる罰ゲームが執行されるという、従来のクイズ番組とは異なるバラエティ色の強い形式でした。一定数の「Qさま!!」を獲得したプレゼンターは一時的に司会を務める権利を得るなど、個性的なルールが多数存在しました。

ゴールデンタイム進出と方向転換

深夜枠での放送ながら高視聴率を獲得し、特番も好評だったことから、2006年10月に月曜20時台のゴールデンタイムへ昇格しました。この頃から、番組の形態が大きく変化します。

2007年1月、新たな企画として「プレッシャーSTUDY」が導入されました。当初は番組の一部でしたが、これが好評を博し、特にインテリ芸能人を解答者に迎える形式が人気を呼びます。次第に番組の主軸が「プレッシャーSTUDY」へと移行し、一般常識から難関校レベルの学力問題までが出題される、よりオーソドックスな知識対決型クイズ番組へと変貌しました。解答者が学生服に扮するなど、演出面での変化も見られました。この転換は、「子供に見せたい番組」の上位にランクインするなど評価される一方で、初期のコンセプトを失ったことに対する視聴者からの批判も生まれました。

その後の企画展開

「プレッシャーSTUDY」が定着した後も、番組は様々な企画を模索し続けます。2015年には、個人戦形式の「学力王No.1決定戦」（螺旋階段方式）が登場し、これも人気企画として番組の中心となっていきました。この企画からは、カズレーザーなど新たなインテリタレントが多数輩出されています。

2019年には、団体戦形式の「プレッシャーマスドリル」が開始され、こちらも好評を得て通常放送のメイン企画となる時期がありました。「〜マス」と名の付く派生企画も生まれました。

2020年から2022年にかけては「プレッシャーSTUDY」が決勝問題で復活するなど、過去の企画も適宜取り入れられました。そして2023年5月以降は、「学力王No.1決定戦」（螺旋階段方式）が再び主要企画として放送されています。

ゴールデンタイム昇格後は、放送時間の拡大や他番組との合体スペシャル（特に『お試しかっ!』や『帰れマンデー見っけ隊!!』など）が常態化し、1時間枠での放送頻度は減少しています。過去には深夜帯での不定期特番も放送されました。

出演者

番組開始から長らくさまぁ〜ずと優香が司会を務めていましたが、2020年からは高山一実が加わり、現在は4人体制となっています。

解答者としては、石原良純、伊集院光、宇治原史規、カズレーザー、鶴崎修功などがレギュラーとして出演しており、特に石原、宇治原、カズレーザーは「Qさま!!三英傑」と呼ばれています。山崎弘也は見届け人や解答者として番組を盛り上げています。進行はテレビ朝日アナウンサーの清水俊輔が担当しています。

過去には、初期のプレゼンターとしてアンタッチャブルやロバート、南海キャンディーズなどが活躍しました。

番組の影響と関連作品

長寿番組として親しまれているほか、「プレッシャーSTUDY」を通じて多くのインテリ芸能人がブレイクするきっかけを提供しました。日本PTA全国協議会やテレビ朝日が「子供に見せたい番組」「青少年に見せたい番組」として選出するなど、教育的な側面でも評価されています。

番組のクイズ内容はニンテンドーDS用ソフトや関連書籍として商品化されており、モバイルサイトやアプリでもクイズコンテンツが展開されていました。

最高視聴率は2007年9月17日のスペシャルで記録した21.6%（関東地区）、24.3%（関西地区）です。

長年の放送の中で、コンセプトや形式を柔軟に変化させながら、知識を競うクイズバラエティとして幅広い層から支持を集め続けています。

もう一度検索