クイズ・ドレミファドン!

クイズ・ドレミファドン!



クイズ・ドレミファドン!』は、1976年10月3日から1988年4月3日までフジテレビで放送された音楽クイズバラエティ番組です。番組の制作は渡辺プロダクション2020年以降はワタナベエンターテインメント)が行い、初代の司会者は高島忠夫その後特別番組では中山秀征が担当しました。

番組の概要



この番組は、日本における「イントロクイズ」の先駆け的な存在として知られ、楽曲のイントロを聞いて曲名を当てる形式が特徴的でした。ただし、単に曲のイントロを当てるだけでなく、音楽や芸能界に関する様々なクイズも出題されました。また、ゲスト歌手が出演し最新のヒット曲を披露するコーナーもあり、音楽番組としての側面も強く持っていました。

視聴者参加型のクイズとして、解答者は2〜3名1組の5組で対抗し、毎回異なるテーマに基づいた人々で構成されていました。スタジオでの芸能人と一般参加者との競い合いは、視聴者の楽しみでもありました。1980年代の日曜昼に放送され、一部地域では同時ネットや遅れネットで視聴されるなど、全国的に人気を博しました。

放送時間と視聴率



レギュラー放送の際は、日曜の12:00から13:00の間に放送され、1980年4月からは12:55までの時間帯に変更。視聴率も安定して10%から13%の範囲で推移し、この日曜昼の時間帯にも関わらず高い数値を維持していました。これにより、番組はフジテレビ系列の人気番組へと成長していきました。

特別番組とその企画



番組終了後も、毎年正月には特別番組として放送されることが多く、特に芸能人参加の特番が人気でした。高島忠夫による「イェーイ‼」などの名セリフは番組の象徴ともなり、彼のキャラクターが視聴者の記憶に残りました。日本航空が協賛し、優勝賞品には海外旅行(ハワイやグアムなど)が用意されていました。初回のオープニングでは航行する日本航空の旅客機の映像が流れ、視聴者の気を引く演出が行われていました。

文化的影響と歴史



この番組の影響は単なる視聴率にとどまらず、日本の音楽クイズ文化、特に「ドレミファドン」スタイルのイントロクイズを広めることにも寄与しました。番組終了後もフジテレビの日曜正午枠は、長い間渡辺プロダクション制作の番組が放送され続け、これを「ナベプロ枠」と呼称されています。2023年時点では『なりゆき街道旅』がこの枠で放送されています。

代表的な出演者とスタッフ



クイズ・ドレミファドン!』には多くの名司会者やアシスタントが登場しました。男性司会者の高島忠夫中山秀征は特に有名で、アシスタントには水沢アキ石川ひとみなど、当時の有名アイドルが起用されました。また、ディレクターやスタッフも優れた運営を支え、番組のクオリティを高めました。音楽に対する愛情あふれる企画が多数存在し、ファンにとって思い出深い番組となっています。

このように『クイズ・ドレミファドン!』は、単なる娯楽番組を超え、広く日本のバラエティ文化の一部として位置づけられる重要な番組でありました。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。