クチコミ戦隊つぶやくんジャー

クチコミ戦隊つぶやくんジャー

『クチコミ戦隊つぶやくんジャー』（くちこみせんたい つぶやくんじゃー）は、2010年に日本テレビで放送されたバラエティ番組です。本番組は、全4回の放送を通じてTwitterを利用し、一般視聴者の「つぶやき」を集めて様々なテーマを解決していくことを目的としています。MCにはお笑いコンビのバナナマンが起用され、彼らの独自のキャラクターが番組に活気を与えていました。

番組の背景

この番組のプロデューサーである金田有浩は、企業と一般の人々のコミュニケーションの重要性を考慮し、ソーシャルメディアを活用する方法を模索する必要があると述べています。また、彼は「Twitterユーザーのつぶやき＝民の力」という基本理念のもと、視聴者の意見を番組制作に反映させることが新しいエンターテインメントのスタイルになると感じました。当初の企画では、番組が提示したテーマに対して視聴者がつぶやく形を考えていましたが、金田は「ユーザーからのアウトプットも取り入れた方が面白い」との思いから、方針を変更しました。

番組制作にあたっては、ユーザーからの意見を取り入れるため、テーマやMCの衣装の色などをSNS上で募集しました。また、制作過程も透明性を持たせるために、構成会議の内容をリアルタイムでつぶやくなどして、視聴者との距離を縮める工夫がなされました。このようにして、金田は制作過程そのものがエンターテインメントになっていることを新鮮に感じていたとのことです。番組公式アカウントは2009年12月に開設され、そこから視聴者との対話をさらに強化していきました。

放送内容と形式

オープニングのアニメーションを担当したのは「The BERICH」というクリエイター集団です。彼らによる独特のアニメ表現が、番組の魅力をさらに引き立てています。また、出演者であるバナナマンの衣装についても、番組の特徴の一つです。設楽統は「バナナイエロー」、日村勇紀は「ギョニソピンク」というカラーを身にまとっていました。「ギョニソピンク」は、魚肉ソーセージのピンク色を指し、ある視聴者が提案した結果、スタッフの興味を引く形で決まったという逸話があります。このような視聴者とのインタラクションが、番組にユーモアと楽しさをもたらしました。

また、アシスタントに起用された宮田聡子は「つぶやきピンク」として番組に花を添え、視聴者からの「つぶやき」にも実際に返答する役割を果たしていました。

結論

『クチコミ戦隊つぶやくんジャー』は、視聴者参加型の新しいバラエティ番組として、多くの人々に親しまれました。Twitterを通じたコミュニケーションは、番組の中で重要な要素となり、視聴者が番組の制作プロセスに参加できる仕組みを取り入れることで、従来のバラエティ番組とは一線を画すものとなりました。その企画や演出において、金田プロデューサーのビジョンを感じることができる一作となっています。

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