クフラ県

クフラ県は、リビア最大の面積を誇る県です。県都は、クフラ盆地に位置するオアシス都市ジャウフで、近隣には大規模な石油精製施設が立地しています。

歴史的には、クフラ県はアラブ人やオスマン帝国の支配を受けることがなく、19世紀中葉にズワイヤのベドウィンが入植する程度でした。1930年代になってようやくイタリアに併合されることとなりました。

県名である「クフラ」は、アラビア語の「カーフィル（Kafir）」に由来します。

2007年の行政区画再編により、県北部の広大な砂漠地帯がアル＝ワーハート県へと移管されました。

地理

クフラ県は、以下の県と国境を接しています。

北: アル・ワーハート県
東: ワーディー・ゲディード県（エジプト）
南東: 北部州（スーダン）、北ダルフール州（スーダン）
南: エネディ州（チャド）、ボルク州（チャド）
西: ムルズク県
北西: ジュフラ県

オアシス

クフラ県には、以下のオアシスが存在します。

クフラ盆地の中心的なオアシス群
レビアナ
ブゼマ
ワジ・ジゲン
タジルブ
ジャバル・アルカヌとジェベル・ウウェイナットのオアシス谷

これらのオアシスは、乾燥した砂漠地帯における貴重な水源および居住地となっています。

参考文献

* Bertarelli, L.V. (1929) (Italian). Guida d'Italia, Vol. XVII. Milano: Consociazione Turistica Italiana

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