クボタ民謡お国めぐり

クボタ民謡お国めぐり

『クボタ民謡お国めぐり』は、1973年2月3日に放送を開始した、秋田テレビ制作の民謡番組です。この番組は、秋田をキー局とし、青森、岩手、仙台、山形、福島の各地域で放送されることで、日本全国でも珍しい民謡の紹介を行いました。特に、秋田県の豊かな民謡文化を多くの視聴者に届ける役割を果たしてきました。

コーナーでは毎年、秋田県種苗交換会に参加し、公開収録を行っていました。また、地域での民謡イベントの際にも収録を行い、これにより地域の文化を幅広く紹介しました。このような活動は、秋田テレビと各地の放送局による共同制作として行われ、民謡の新たな魅力を引き出していました。

番組は、放送開始から39年という長い期間続き、2011年9月24日に全2014回をもって放送を終了しました。民謡が持つ伝統的な美しさを称え、視聴者に感動を与える作品として評価されていました。特に、ハイビジョン制作に移行した2008年以降も、さらに質の高い映像で民謡を提供することができました。

番組では民謡に取り組む人々を特集するコーナーも設けており、地域の文化を育む活動を支援することに貢献していました。

また、2009年4月には公式ブログが開設され、視聴者がオンラインで最新情報を得ることができるようになりました。秋田テレビの携帯サイトでは、番組のオープニングテーマ曲をダウンロードできるサービスもあり、多くのファンに親しまれていました。

番組の出演者は、年度ごとに変わり、様々な地域からアナウンサーやタレント、民謡歌手が登場しました。例えば、谷桐子さんや石垣政和さんが司会を務め、アシスタントには民謡歌手が起用されることもありました。このように、多彩なメンバーが番組を盛り上げていました。特に、石垣政和さんと谷桐子さんの司会コンビは、視聴者にとって親しみのある存在だったことでしょう。

終了後、2015年3月からは後番組として「太田胃散PRESENTS心の唄古里の唄」が放送されており、影響力のあったこの番組に引き継ぎが行われました。さらに、秋田県の農業イベントである秋田県種苗交換会では、「秋田クボタ民謡フェスティバル」が実施され、地域文化の継承を続けています。

クボタ民謡お国めぐりは、地域に根ざした民謡を通じて、視聴者に秋田の文化を深く理解させる素晴らしい番組であったと言えるでしょう。そこで育まれた文化や交流は、これからも地域の人々に影響を与え続けていくに違いありません。

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