クマ・トモ

『クマ・トモ』

『クマ・トモ』（英題：Teddy Together）は、バンダイナムコゲームス（ナムコレーベル）から2013年6月20日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフトです。タイトルロゴの中黒部分はハートマーク「♥」でデザインされています。

概要

このゲームは、おしゃべりするクマのぬいぐるみとの交流が中心です。プレイヤーはクマにご飯をあげたり、お風呂に入れたり、日常会話をしたりといったお世話をします。何もしないで観察していると「ラブ質問タイマー」が溜まり、クマからプレイヤーに関するプライベートな質問をされます。質問に答えることで「今日のおぼえた度」が溜まり、一定数に達すると「ラブレベル」が上がります。ラブレベルが上がることでストーリーが進行し、できることも増えていきます。

ラブレベルが16になるとクマの物語は一区切りつきますが、その後もクマとの会話は続き、ガーデニングチャレンジ、ファッションコンプリート、旅行コンプリートといったやり込み要素を楽しむことができます。

開発の経緯

本作のディレクターである冨所弥生氏は、「愛するよりも愛されたい」という女子間のニーズに着目し、自然体の自分を肯定してくれる存在への強いニーズを感じて企画を発案しました。当時上司だった小山順一朗氏（現バンダイナムコアミューズメント）と開発会社のアリカと共に開発に取り組み、「親友ができちゃうゲーム」として『クマ・トモ』が誕生しました。

2018年11月1日には、続編として『ネコ・トモ』がニンテンドー3DSとNintendo Switch向けに発売されました。

ストーリー

プレイヤーの元に、ある日クマのぬいぐるみとカギが送られてきます。しばらくすると、クマは突然喋り出し、プレイヤーとの共同生活が始まります。最初はプレイヤーに一方的に懐いてくるだけのクマでしたが、ある事故をきっかけに、スイート・テディ・ファクトリーから仕事を与えられていたことを思い出します。しかし、「しあわせの花」という言葉を思い出したものの、具体的に何をすればいいのかわからず、結局はプレイヤーと普段通りの生活を送ります。

生活を通してプレイヤーと親密になるにつれて、クマの胸のポカポカがドキドキに変わり、胸にしあわせの花が咲きます。それがカギの使用目的であり、クマの仕事でした。仕事を終えたクマはファクトリーに戻らなければなりませんが、理由が分からず拒否します。その後、プレイヤーの元に、クマがファクトリーに戻らないと動けなくなるという手紙が届き、同時にクマのしあわせの花はタネ（綿毛）となって世界中に散らばります。動かなくなったクマの日記を読んでいると、ファクトリーからお礼として新しいカギが届き、クマは再び動き出してプレイヤーと再会します。そして、再びクマとの普段通りの生活が始まるのでした。

登場キャラクター

スイート・テディ・ファクトリー
クマのぬいぐるみ（テディベア）
プレイヤー

体験版

プロモーション活動として、3種類の体験版が配信されました。

3DS版

製品版とは一部機能が異なりますが、ラブレベル2まで体験可能です。「くまのあいことば」を入力することでラブレベル3まで遊べます。ただし、ストーリーは製品版と同じであり、セーブデータの引き継ぎや特典はないため、製品版の購入を真剣に検討している場合はデメリットもあります。

auスマートパス版

3DS版とは機能が異なる別のアプリケーションとして配信されており、スクリーンショット撮影機能があります。

YouTube版

YouTubeの「動画アノテーション」機能を使ったインタラクティブ動画プロモーションで、3DS版の会話の流れを疑似体験できます。開発はキャリオット株式会社が担当しました。

スマートフォン版

2013年11月29日にauスマートパス版をベースに課金要素を追加し、iPhoneにも対応して配信されました。先行登録キャンペーンでは、アイドルマスターとのコラボ衣装が入手できました。2014年3月には100万ダウンロードを達成しました。

課金要素

今日のお話バックナンバー：毎日日替わりで聞ける会話を聞き逃した人向けの救済措置（300円）
洋服：ゲーム内の進行でも入手できますが、課金購入も可能です（各200円）

3DS版との違い（スマートフォン版）

料理、ガーデニング、入浴、ストーリーがない
毎日の会話、衣装コーディネート、写真撮影が可能

コラボレーション

プロモーションとして、様々なコラボレーションが展開されました。

My365 タイアップフレーム：思い出共有アプリ「My365」とのタイアップフレームが配信されました。
たまごっち：たまごっちアニバーサリー総選挙にクマトモっちが参加し、「ぐるぐるたまごっち」の暗号入力でクマトモ衣装が解禁されました。また、Mobageアプリや電子ペットにも登場しました。
テイルズ オブ シリーズ：「テイルズ オブ フェスティバル 2013」で応援メッセージが再生され、フレン・シーフォ、藤林しいなと命名されたコラボキャラが登場しました。
アイドルマスター：ライブイベントでPVが再生され、星井美希と命名されたコラボキャラが登場しました。また、『アイドルマスター ミリオンライブ!』や『アイドルマスター シンデレラガールズ』にも登場しました。
ゴッドイーター：体験版配信と発売日決定の応援メッセージが配信され、台場カノンと命名されたコラボキャラが登場しました。また、着ぐるみコラボも行われました。
アイカツ！：公式ページでコラボ漫画が掲載されました。
鉄拳アンリミテッド：コラボレーションによる対決企画や、原田カレンダーへの登場。
エースコンバットインフィニティ：七夕フライトでのコラボレーション。
リトルテイルストーリー：ゲーム内アイテム「おんぶクマトモ」の配布。
新章イケメン大奥◆禁じられた恋：ゲーム内アイテムの配布。
ハコニワ ふしぎな手紙とどうぶつ島：限定コラボ植物の収穫によるゲーム内アイテムの配布や割引。
独身OLのすべて：WEBコミックモアイでのコラボ漫画掲載。
ボイノベ：マスコットキャラクターとしての出演。

スペシャルカラー

クマの体の色はゲーム内でキャンディーを与えることで獲得できますが、主に女児向け雑誌に掲載されたパスワードによって特別なカラーを入手できました。

グッズ展開

ゲームに登場するクマをモチーフにした、ぬいぐるみやチャームなどのグッズが実際に販売されました。

ポージン クマ・トモ：メガハウスから発売された30cmほどのぬいぐるみ。
カラフル クマトモチャーム：メガハウスから発売された12cmほどのチャーム。
ドレスアップ クマトモチャーム：メガハウスから発売された12cmほどのチャーム。
クマ・トモ カバンに付けられるでっかいぬいぐるみ：クレーンゲームの景品として登場したチャーム。
ニンテンドー3DS きせかえテーマ：３種類のテーマが配信されました。

ゲーム関連楽曲

コラボレーションを含めて複数の楽曲が存在します。

おしえてくまとも：ゲーム公式テーマソング。
クマトモマスター：2014年のエイプリルフール企画で公開された、クマがアイドルマスターを歌って踊る曲。

漫画化作品

クマ・トモ：小学館『ぷっちぐみ』で連載。
クマ・ルポ：小学館『ちゃお』で連載。
クマ・ルポ（クマが答える「お悩み相談室」）：小学館『ちゃお』で連載。

小説化作品

ゲームの原作を手がけた中村誠氏によってノベライズされました。

クマ・トモ わたしの大切なお友達：主人公「七海」とクマ「クマトモ」の物語。
クマ・トモ ずっといっしょだよ：主人公「美咲」とクマ「クゥ」の物語。

らじおのじかん

funラジオで配信されていたラジオ番組で、クマ・トモと声優の西山宏太朗、いけながあいみさんがパーソナリティを務めました。

音声合成技術

クマの音声合成エンジンには、株式会社エーアイのAITalk、microAITalkIIが利用されており、音声ライブラリには同社の”こうたろう”が使われています。

脚注

関連項目

アリカ
テディベア
中村誠 (脚本家)
ネコ・トモ：同じシリーズのゲーム。

外部リンク

しんゆうができちゃうゲーム クマ・トモ ｜ バンダイナムコゲームス公式サイト
クマ・トモ公式Twitter
クマ・トモ公式Facebook
ニンテンドー3DS製品情報 クマ・トモ
* ファンラジオ - クマ・トモ らじおのじかん

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