クラウディオ・マルキジオ

クラウディオ・マルキジオ

クラウディオ・マルキジオは1986年1月19日にイタリアのトリノ県キエーリで生まれた元プロサッカー選手であり、ミッドフィールダーとして名を馳せました。彼は下部組織からユヴェントスでキャリアをスタートし、同クラブの黄金時代を支えた中心選手として知られる存在となりました。特に彼の苗字は「マルキージオ」と表記されることが多いですが、現地音に近いカナ転記では「マルキーズィオ」という表記もあります。

マルキジオはユヴェントスの偉大な歴史の中で重要な役割を果たし、特にカルチョ・スキャンダル後の再建期において、彼の貢献は計り知れません。彼はユヴェントスでの在籍中に、2011-2012シーズンから2017-2018シーズンまで7連覇を達成し、また2度のUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出も経験しました。

クラブでのキャリア

彼は1993年にユヴェントスの下部組織に入団し、2006-07シーズンの途中にファーストチームに昇格。彼は2007-08シーズンにエンポリに貸し出され、そこで経験を積みましたが、チームはセリエBに降格。この短期間の経験を経て、2008-09シーズンからはユヴェントスに復帰し、フィオレンティーナ戦での初得点を含む数々の活躍が始まりました。

マルキジオは特に中盤での運動量と技術に優れた選手で、サイドハーフやトップ下といった多様なポジションでプレーすることができました。彼はUEFAチャンピオンズリーグやセリエAの重要な試合で決定的なゴールを挙げ、その存在感を証明しました。特に2011-12シーズンにはACミランとインテル戦でのゴールが印象的でした。

2016年には重大なケガを負い、その影響で代表チームやクラブでの活動に苦しむこととなりますが、怪我から復帰後もプレーを続けました。しかし、マルキジオは2018年8月、ユヴェントスとの契約を解除し、25年にわたるクラブでのキャリアに幕を下ろしました。

その後、彼はFCゼニト・サンクトペテルブルクに2年契約で加入し、リーグ優勝を果たしますが、2019年に契約を解除し現役引退を決意しました。

代表としての活躍

マルキジオは2009年にイタリア代表デビューを果たし、2010年と2014年のFIFAワールドカップに出場しました。2012年のUEFA EUROではイタリア代表として重要な役割を果たし、チームは準優勝を達成しました。

特に代表初得点を記録した2011年のセルビア戦は印象に残る試合となり、EURO 2012ではレギュラーとして6試合に出場。イタリアの決勝進出に貢献しました。

人物とスタイル

彼はそのプレースタイルから「プリンチピーノ（王子さま）」とも称されています。彼の魅力はその美しいプレーだけでなく、見た目の良さもありました。マルキジオはしばしばマルコ・タルデッリと比較されることもありますが、彼自身は特定のポジションにこだわらず運動量豊富なプレースタイルを貫きました。

また、ユヴェントス時代には彼の性格や行動も注目され、特に一度国営放送の実況を批判したことで謝罪する場面もありました。彼の人柄やプレースタイルは、ファンから愛される理由の一つです。現役引退後もサッカーの世界に何らかの形で関わりを持ち続けることを示唆しており、その存在感は今後も続くでしょう。

もう一度検索