クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー（Clap Your Hands Say Yeah）は、しばしば「CYHSY」と略記される、アメリカ合衆国のインディー・ロックグループです。ニューヨーク州ブルックリンで結成され、ペンシルバニア州フィラデルフィアにも活動拠点を置いています。バンド名の由来は、街中で見かけた壁の落書きからインスピレーションを得たものです。

活動スタイルと成功

彼らの特徴の一つは、本国アメリカにおいては特定のレコードレーベルと契約せず、作品を自らの手でリリースするという独立した活動スタイルです。一方、イギリスではウィチタ・レコーディングスと契約し、その活動の幅を広げています。

2005年に発表されたセルフタイトルのデビューアルバム『Clap Your Hands Say Yeah』は、大手レーベルからのリリースではないにも関わらず、リスナー間の口コミを通じて瞬く間に評判が広がり、世界的に高い評価を獲得しました。特にアメリカ国内では12万枚を超えるセールスを記録し、その存在感を強く印象付けました。続く2007年2月にリリースされたセカンドアルバム『Some Loud Thunder』も成功を収め、発売初週に約1万9000枚を売り上げ、全米ビルボード200チャートで47位にランクインしています。

その後も精力的に制作活動を続け、2011年にサードアルバム『Hysterical』、2014年にフォースアルバム『Only Run』、2017年にフィフスアルバム『The Tourist』、そして2021年にはシックスアルバムとなる『New Fragility』を発表しています。特に『Hysterical』は、意図的にノイズを取り入れた実験的なサウンドが特徴として挙げられます。

日本での公演

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーは、日本の音楽フェスティバルや単独公演でも度々ライブを行っています。

初めてフジロックフェスティバルへの出演が予定されたのは2006年でしたが、ボーカルのアレック・オンスワースの喉の不調により、医師の勧告を受けて惜しくも出演を見送ることとなりました。しかし、翌2007年には改めてフジロックに出演し、最終日のレッド・マーキーのヘッドライナーを見事に務め、会場は大きな盛り上がりを見せました。さらに2009年のフジロックフェスティバルにも出演し、最終日のホワイト・ステージでパフォーマンスを披露しました。

フジロック出演の他にも、日本各地で単独ライブツアーを行っています。

2012年1月には東京、名古屋、大阪を巡るツアーを開催しました。
2014年9月には再び東京と大阪のクラブクアトロでライブを行いました。
* 2017年8月には、福岡、名古屋、東京、宮城、大阪、兵庫といった多くの都市を巡る大規模なツアーを実施し、ファンを魅了しました。

メンバー

バンドの中心人物であり、ほぼ全ての楽曲を手掛けるのは、ボーカルとギター、ハーモニカを担当するアレック・オンスワース (Alec Ounsworth)です。彼は『Flashy Python』名義でのソロ活動も行っています。

過去には、ドラムとパーカッションを担当したショーン・グリンハル (Sean Greenhalgh)、ベースとコーラス、そして『Uninhabitable Mansions』としても活動したタイラー・サージェント (Tyler Sargent)、ギター、キーボード、コーラス担当のリー・サージェント (Lee Sargent)、そしてギター、キーボード、コーラス担当で、タイラーと共に『Uninhabitable Mansions』としても活動したロビー・ガーティン (Robbie Guertin)といったメンバーが在籍していました。

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーは、その独立した精神と独創的な音楽性により、インディー・シーンにおいて重要な位置を占めるバンドとして知られています。

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