クラビア(Clavia DMI AB)について
クラビアは、
スウェーデンのストックホルムに本社を持つ、音楽機器の開発・製造を行う企業です。特に、バーチャルアナログシンセサイザー及びデジタル
パーカッションシステムに特化した製品を展開しています。設立は
1983年で、ハンス・ノーデリウスとミカエル・カールソンの二人が、ストックホルムの南方郊外にある自宅の地下室からスタートしました。彼らが手がけたのは、商業用として初めてのデジタルドラム、「Digital Percussion Plate 1」です。これにより、クラビアはデジタル
パーカッションシステムの先駆者としての地位を確立しました。
歴史と製品展開
1995年に、クラビアは初のシンセサイザー「Nord Lead」を市場に投入しました。この製品は非常に成功を収め、その後もNordシリーズの様々なモデルが続々と登場しました。これに続く製品として「Nord Modular」は、ユーザーがパッチングを行うことができる革新的なソフトウェアベースのシンセサイザーであり、また「Nord Electro」はエレクトリックピアノとして多くの音楽家に支持されています。さらに、「Nord C1」や「Nord Stage」シリーズなども展開され、多様な楽器を提供しています。
日本市場での展開
日本におけるクラビア製品の輸入代理店は、2010年1月31日まで株式会社モリダイラ楽器が担当していましたが、翌日からは株式会社
コルグに引き継がれました。その後も2016年からは
ヤマハミュージックジャパンが、2023年10月より株式会社キョーリツコーポレーションが新たに代理店を担当しています。このような変遷からも、クラビアが日本の音楽市場での存在感を持っていることがわかります。
主な製品ライン
クラビアが展開する製品には、次のようなシリーズがあります。
- - Nord Leadシリーズ: バーチャルアナログシンセサイザーの代表格
- Nord Lead (1995-1998)
- Nord Lead 2 (1998-2003)
- Nord Lead 3 (2001-2007)
- など多数
- - Nord Modularシリーズ: モジュラーシンセサイザー
- Nord Modular (1997-2003)
- Nord Micro Modular
- など
- - Nord Electroシリーズ: エレクトリックピアノ
- Nord Electro (2001-2005)
- Nord Electro 2, 3, 4, 5, 6
- - Nord Stageシリーズ: ステージキーボード
- Nord Stage
- Nord Stage 2, 3
- Nord C1, C2, C2D
- Digital Percussion Plate 1 (
1983年)
- など
結論
クラビアは、デジタル音楽機器の重要なプレイヤーとして、その革新性と製品の多様性で知られています。多くのミュージシャンや音楽制作の現場で愛用されており、今後の新たな技術と製品展開にも注目が集まります。公式ウェブサイトや輸入代理店を通じて、最新の情報をチェックすることも可能です。