クラムシー (ニエーヴル県)

クラムシー（Clamecy）

クラムシーは、フランスのブルゴーニュ＝フランシュ＝コンテ地域圏、ニエーヴル県に位置する魅力的なコミューンです。ヨンヌ川の谷に抱かれ、ヨンヌ川とブーヴロン川が出会う場所に位置しています。

地理

クラムシーは、美しいヨンヌ川谷に位置し、水豊かな自然に恵まれています。ヨンヌ川とブーヴロン川の合流地点は、古くから交通の要衝として、また人々の生活を支える場所として重要な役割を果たしてきました。

歴史

クラムシーの歴史は古く、634年には「クラミシアクス」と呼ばれていました。中世には、百年戦争の影響で荒廃する時期もありましたが、1213年にはヌヴェール伯エルヴェ4世によって初めての特権を与えられ、発展の基礎が築かれました。

16世紀から20世紀初頭にかけて、クラムシーは木材をいかだで輸送する産業で大きく繁栄しました。周辺地域で伐採された木材は、ヨンヌ川を利用してパリへと運ばれ、都市の発展に貢献しました。最後のいかだが出発したのは1923年であり、当時の繁栄を今に伝える歴史的な出来事として語り継がれています。

フランス第二共和政時代には、パリの情報を伝えるパンフレットや新聞が船乗りによって持ち込まれ、クラムシーはパリの出来事に敏感な地域でした。そのため、住民は左派を支持する傾向がありましたが、保守政党が議会の多数を占めると、政治的な不安定が生じました。1851年には、共和政の衰退に対する民衆の抗議活動が起こり、憲兵隊が武装解除される事態となりました。ルイ・ナポレオン・ボナパルトによるクーデター後、12月5日にはクラムシーの住民が憲法違反に抗議し、暴動は厳しく弾圧されました。

第二次世界大戦中の1940年6月18日、ナチス・ドイツによるフランス侵攻の終盤には、第3SS装甲師団に属するドイツ兵によって、アフリカでの戦闘で捕虜となったフランス兵41名（セネガル人歩兵を含む）が処刑されるという悲劇が起こりました。

みどころ

クラムシーには、歴史と文化を感じさせる魅力的な見どころが数多く存在します。

サン＝マルタン参事会教会: 13世紀に建てられ、16世紀に再建された美しい教会です。その壮麗な建築様式は、訪れる人々を魅了します。
ノートルダム・ド・ベトレム教会: ジョルジュ・テオドール・ルノーが設計した、コンクリート建築の教会です。近代的なデザインが特徴的です。

出身者

ロマン・ロラン: 著名な作家であり、ノーベル文学賞を受賞したロマン・ロランはクラムシー出身です。

姉妹都市

クラムシーは、以下の都市と姉妹都市提携を結び、国際交流を深めています。

ゲルンハウゼン（ドイツ）
* グランド＝ピル（カナダ）

クラムシーは、豊かな自然、歴史、文化が調和した魅力的なコミューンです。ぜひ一度、訪れてみてください。

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