クリエーター7

1994年に北電子が開発・販売したパチスロ機『クリエーター7』は、同社が本格的に4号機市場へ参入する契機となった機種です。

4号機以前は、完全告知機能が正式に認可されていませんでした。沖縄県の一部アップライト機などに告知ランプが搭載されていたものの、正式な認可は4号機になってからです。北電子は、この4号機参入を完全告知機からスタートさせました。

『クリエーター7』は、リール窓左下隅に告知ランプを設置し、ボーナスフラグ成立後に第三リール停止後に点灯する仕組みを採用しました。この告知ランプは、同社の伝統となり、以降の機種にも受け継がれていくことになります。つまり、この機種が北電子の完全告知システムの原点と言えるでしょう。

しかし、『クリエーター7』には告知ランプだけでなく、リーチ目も搭載されていました。ボーナスフラグ成立を察知できるため、導入当初はモーニング対策として告知ランプを切るホールもありました。その結果、目押しが苦手なプレイヤーが一時的に敬遠する事態も発生しましたが、リーチ目の存在が本機の人気を支え、当時としてはそこそこのヒットを記録しました。

また、『クリエーター7』ではリプレイ外しが可能でしたが、その効果は高くありませんでした。しかし、完全告知とリーチ目の組み合わせが、多くのプレイヤーに支持され、北電子の4号機における地位を確立する上で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

この機種の登場によって、パチスロにおける告知機能の重要性が高まり、その後のパチスロ機開発に大きな影響を与えました。北電子の歴史においても、エポックメイキングな一台として記憶されています。

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