クリスタル・キャッスルズ

クリスタル・キャッスルズ（Crystal Castles）は、カナダ出身のエレクトロ・デュオで、音楽プロデューサーのイーサン・キャス（Ethan Kath）とボーカリストのアリス・グラス（Alice Glass）によって2006年に結成されました。

結成からアリス・グラスの脱退まで

2006年から2007年にかけて、彼らは数枚の限定シングルを制作し、その初期の作品は、実験的なサウンドとアリス・グラスの独特なボーカルスタイルで注目を集めました。2008年には、セルフタイトルのファースト・アルバム『クリスタル・キャッスルズ』を発表し、その評価を確立しました。このアルバムは、彼らの音楽的な方向性を示すものであり、ノイズ、エレクトロニカ、そしてパンクの要素が融合した独自のサウンドが特徴です。

2010年にはセカンド・アルバム『クリスタル・キャッスルズ (II)』、2012年にはサード・アルバム『(3)』をリリースし、その音楽性をさらに発展させました。これらのアルバムを通じて、彼らは国際的な人気を獲得し、数々の音楽フェスティバルに出演するなど、精力的な活動を展開しました。

しかし、2014年にアリス・グラスが脱退を発表し、グループは一時活動を休止しました。アリス・グラスの脱退は、クリスタル・キャッスルズの音楽性や活動に大きな影響を与える出来事となりました。

エディス・フランシス加入後の活動

2015年4月、イーサン・キャスは、以前から交流のあったエディス・フランシスを新たなボーカリストとして迎え、新曲「Frail」をリリースし、クリスタル・キャッスルズとしての活動を再開しました。エディス・フランシスは、アリス・グラスとは異なるボーカルスタイルを持ち、クリスタル・キャッスルズのサウンドに新たな側面をもたらしました。

2016年8月には、エディス・フランシスを迎えて初のアルバム『アムネスティ(1)』をリリースしました。このアルバムは、これまでのクリスタル・キャッスルズの音楽性を引き継ぎつつも、新しい要素を取り入れた作品として評価されています。

メンバー

イーサン・キャス (Ethan Kath)：シンセサイザー、作詞作曲担当（2003年-）
エディス・フランシス (Edith Frances)：ボーカル（2015年-）
クリストファー・チャートランド (Christopher Chartrand)：ドラマー

旧メンバー

アリス・グラス (Alice Glass)：ボーカル（2006年-2014年）

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

『クリスタル・キャッスルズ』 - Crystal Castles (2008年)
『クリスタル・キャッスルズ』 - Crystal Castles (II) (2010年)
『(3)』 - (III) (2012年)
『アムネスティ(1)』 - Amnesty (I) (2016年)

EP

Alice Practice (2006年)
Doe Deer (2010年)

クリスタル・キャッスルズは、その音楽性と活動を通じて、エレクトロニック音楽シーンに大きな影響を与えてきました。彼らの音楽は、実験的でありながらも、聴く者を魅了する力を持っています。今後の活動にも注目が集まります。

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