クリスティナ・ムラデノビッチ

クリスティナ・ムラデノビッチのプロフィール

クリスティナ・ムラデノビッチ（Kristina Mladenovic）は、1993年5月14日にフランスのサン＝ポル＝シュル＝メルで生まれた女子プロテニス選手です。彼女は、4大大会において女子ダブルスと混合ダブルスでそれぞれ2度の優勝を果たしており、テニス界で高く評価されています。自身の右利きのプレースタイルと、両手打ちのバックハンドストロークが特徴です。

彼女の主な業績の一つとして、シングルスで自己最高位10位、ダブルスで2位を記録したことが挙げられます。これまでにWTAツアーでシングルス1勝とダブルス19勝を達成しています。ムラデノビッチの姓は、状況によってマダナビッチやマラデノビッチとも表記されることがあります。

来歴

ムラデノビッチは7歳の頃からテニスを始めました。彼女の両親はユーゴスラビア系であり、父であるドラガンは1984年ロサンゼルス五輪で金メダルを獲得したハンドボール選手、母はバレーボール選手というアスリート一家に育ちました。彼女は2008年に全仏オープンの女子ダブルスで初めて4大大会に出場し、エミリー・ロワと組んで挑みましたが、1回戦で杉山愛とダニエラ・ハンチュコバ組に敗れました。

その翌年、2009年には全豪オープンでシングルスにもデビューし、初戦でパティ・シュナイダーに敗北しました。しかし、同年の全仏オープンジュニア女子シングルスで優勝したことをきっかけに、プロ転向を果たしました。

2012年にはロンドンオリンピックでオリンピックにも初出場し、アリーゼ・コルネとのダブルスで参加しましたが、初戦で中国ペアに敗れました。2012年8月、ロジャーズ・カップではクラウディア・ヤンス＝イグナシクとのダブルスで優勝し、ツアー初タイトルを獲得しました。続く全米オープンでもシングルスで初勝利を挙げ、2回戦まで進出しました。

2013年にはGDFスエズ・オープンで上位選手から初めて勝利を上げるなど、着実に順位を上げ、同年の全仏オープンでは混合ダブルスで準優勝するなどの成果を挙げました。2014年にはさらに成績を伸ばし、全豪オープンの混合ダブルスでも優勝。この年の全仏オープンでは李娜に勝利し、注目を集めました。

彼女はその後もウィンブルドンや全米オープンでも好成績を収め、特に2016年全仏オープンでキャロリン・ガルシアとのダブルスで優勝したことで、4大大会タイトルを手にしました。その後、リオ五輪にも出場し、シングルスやダブルスで挑戦したものの、結果は振るいませんでしたが、その後もダブルスで準優勝するなどの成果を上げています。

2017年にはシングルスで初優勝を果たし、世界ランキングでもついにトップ10入りを達成。この頃から彼女の名前はテニス界でさらに広く知られるようになりました。2018年には全豪オープンの女子ダブルスでも優勝し、全米オープンではあわや優勝というところまで進出しましたが、決勝で惜しくも敗れました。

成績とまとめ

クリスティナ・ムラデノビッチは、個人のキャリアの中でシングルスとダブルスの両方で数多くの成功を収めており、特にダブルス分野では特筆すべき成績を残しています。WTAツアーでの決勝進出回数はシングルス8回（1勝7敗）、ダブルスで33回（19勝14敗）となっています。これらの実績からも、彼女の競技者としての高い技術と精神力が伺えます。彼女の活躍は、今後も多くのテニスファンに期待されていることでしょう。

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