クリス・ヘンダーソン

クリストファー・ヘンダーソン（1970年12月11日生まれ）は、アメリカ合衆国出身の元プロサッカー選手です。現役時代は主にミッドフィールダー（MF）として活躍し、アメリカ代表としても79試合に出場しました。オリンピックにも出場経験を持ち、引退するまでメジャーリーグサッカー（MLS）を牽引した人物です。2008年から2021年まではシアトル・サウンダーズのテクニカルディレクターを務め、現在はインテル・マイアミでサッカー部門の最高責任者とスポーツディレクターを兼任しています。

キャリアの初期

ヘンダーソンは、弟にアメリカ合衆国U-20代表のショーン・ヘンダーソンがいます。高校卒業後の1989年には、シアトル・ストームで1シーズンプレーしました。その後、UCLAで2年間カレッジサッカーに打ち込み、2年次には全米チャンピオンに輝きました。大学卒業後は、ドイツ・ブンデスリーガ2部のFSVフランクフルトで1994-95シーズンをプレーし、その後ノルウェーのスターベクIFに移籍しました。

メジャーリーグサッカーでの活躍

ノルウェーでのシーズンを終えた1996年、ヘンダーソンはアメリカに戻り、MLSのコロラド・ラピッズに加入しました。加入初年度から29試合で3得点8アシストと素晴らしい成績を残し、チームのMVPに選ばれました。その後も2シーズン活躍し、1999年にカンザスシティ・ウィザーズへ移籍。2000年にはリーグ戦で9得点9アシストを記録し、カップ戦ではチームをMLSカップ優勝に導きました。

2001年にはマイアミ・フュージョンに移籍。このシーズンはチームが解散したものの、MLSサポーターズ・シールドを獲得しました。チーム解散に伴うドラフト会議でコロラド・ラピッズに復帰すると、復帰初年度から11得点7アシストを記録しました。その後2シーズンは、年齢による衰えを見せながらもサイドのポジションでプレーを続けました。ラピッズでは通算178試合に出場し、120ポイントの獲得に貢献しました。2005年にはコロンバス・クルーへ、2006年にはニューヨーク・レッドブルズへとトレードで移籍。レッドブルズでは全試合に出場しましたがタイトルには届かず、このシーズンをもって現役を引退しました。

引退後のキャリア

現役引退後の2007年、カンザスシティ・ウィザーズのアシスタントコーチを1シーズン務めました。2008年1月には、シアトル・サウンダーズのテクニカルディレクターとしてフロント入り。ヘンダーソンの下、サウンダーズは2009年のリーグ拡張でMLSに参入して以来、11シーズン連続でプレーオフに進出し、USオープンカップを4回、サポーターズ・シールドを1回、MLSカップを1回獲得するなど、輝かしい実績を築きました。

2021年1月、インテル・マイアミにサッカーチーフオフィサー兼スポーツディレクターとして加入し、現在に至ります。

アメリカ合衆国代表としての活躍

ヘンダーソンは、1990年代を通してアメリカ合衆国代表として79試合に出場しました。代表デビュー戦はアイスランド戦でした。すぐに代表チームで頭角を現し、1990年ワールドカップイタリア大会の予選突破に貢献しました。19歳でワールドカップ本戦のメンバーに選ばれましたが、出場機会はありませんでした。また、1992年のバルセロナ五輪にも代表選手として選出されています。

代表では1998年2月のベルギー戦までプレーを続けましたが、ワールドカップ本戦のメンバーには選ばれませんでした。2000年10月に代表に復帰し、2001年9月が最後の代表での出場となりました。代表での通算成績は79試合3得点ですが、ワールドカップへの出場はありませんでした。

外部リンク

クリス・ヘンダーソン - Olympedia (英語)
クリス・ヘンダーソン - National-Football-Teams.com (英語)
クリス・ヘンダーソン - Soccerway.com (英語)
クリス・ヘンダーソン - FootballDatabase.eu (英語)
クリス・ヘンダーソン - WorldFootball.net (英語)
クリス・ヘンダーソン - Transfermarkt.comによる選手データ (英語)
クリス・ヘンダーソン - Transfermarkt.comによる指導者データ (英語)
クリス・ヘンダーソン - メジャーリーグサッカー (英語)

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