クリソベリル (競走馬)

クリソベリルの紹介

クリソベリル（英：Chrysoberyle）は、日本の競走馬及び種牡馬であり、その名は特にダート競走において輝かしい成績を収めました。彼の馬名は金緑石に由来しており、母馬の名前であるクリソプレーズから連想されています。2019年にはジャパンダートダービー、チャンピオンズカップ、2020年には帝王賞やJBCクラシックを制し、また2019年にはJRA賞最優秀ダートホースにも選出されました。その全盛期には「未完のダート王」との異名を持ち、多くの競馬ファンに愛されました。

経歴

デビュー前

クリソベリルは2016年2月10日に北海道安平町のノーザンファームで誕生しました。彼は一口馬主法人「キャロットクラブ」により総額5,600万円で販売され、兄弟たちと同じくノーザンファーム空港牧場にて育成されました。育成中には、兄のクリソライトよりも柔軟性が評価されており、音無秀孝厩舎長からは芝でも活躍できる可能性があると期待されていました。

2歳（2018年）

2018年9月17日、クリソベリルは阪神の新馬戦でデビュー戦を迎えました。道中好位で追走し、最終コーナーで先頭に立つと、驚異的な差をつけて圧勝を収めました。この勝利により、彼はダートでの才能を開花させることとなります。

3歳（2019年）

クリソベリルの3歳シーズンは、まさに順風満帆のものでした。兵庫チャンピオンシップでも重賞初制覇を果たし、続くジャパンダートダービーでは全兄クリソライトとの兄弟制覇を達成しました。また、日本テレビ盃では6連勝を達成し、その後のチャンピオンズカップでも見事に勝利を収め、キャリア最少の6戦目でのGI勝利をマークしました。2019年にはJRA賞最優秀ダートホースの栄誉を手にしました。

4歳（2020年）

2020年、クリソベリルはサウジアラビアのサウジカップに招待され、世界の強豪たちと競い合いましたが、最終的には6着という結果となりました。その後の帝王賞では優勝し、国内での連勝記録は7に伸びました。しかし、チャンピオンズカップでは初めての敗北を喫し、怪我が判明することとなりました。

5歳（2021年）

2021年には、右後肢を手術しましたが、その後の回復状況が思わしくなく、競走馬としての復帰を果たすことなく、引退が決まります。引退後は新たに種牡馬としての道を歩み始め、2022年から社台スタリオンステーションでの種牡馬生活がスタートしました。初年度の種付料は300万円とされています。

血統

クリソベリルの血統は非常に優れたもので、全兄にはジャパンダートダービーを制したクリソライトや、半姉にはエリザベス女王杯を勝ったマリアライトがいます。彼の血統背景は、競走馬としての実力を物語っており、多くの競馬ファンにとって興味深いポイントの一つです。彼自身の成功は、彼の血統のもたらす確かな期待を物語っています。

おわりに

これまでの競走成績や血統背景、また彼の歴史を知ることで、クリソベリルがいかに特別な存在であったのかを理解することができます。彼の種牡馬としての未来にも期待が寄せられています。

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