クリフハンガー (映画)

クリフハンガー (Cliffhanger)

『クリフハンガー』は、1993年に製作されたアメリカ・フランス・日本の合作映画で、監督はレニー・ハーリン、主演にはシルヴェスター・スタローンが名を連ねています。本作は、ロッキー山脈という壮大な自然を背景に、武装強盗団との緊迫した戦いを描いたサスペンス・アクション映画です。

概要

1993年5月20日に第46回カンヌ国際映画祭で初めて上映された本作は、アメリカではその後、5月26日にプレミア上映、そして5月28日には2333館で公開され、興行成績でも好評を博しました。公開初週末から2週連続で興行1位を獲得し、トップ10内には6週間もランクイン。アメリカ国内では8400万ドルを超える興行収入を記録し、同年の公開作品中で10位にランクインしました。また、日本でも40億円以上の配収を上げ、1994年の年間興行成績で1位を獲得しています。全世界での興行収入は2億5500万ドルを超えており、広範な人気を誇る作品となりました。

第66回アカデミー賞では、視覚効果、音響編集、録音の3部門にノミネートされる一方で、ゴールデンラズベリー賞では「最低」映画として4部門にノミネートされるなど、評価が二分される作品でもあります。

あらすじ

ロッキー山脈で活動する救助隊員のゲイブ（シルヴェスター・スタローン）は、親友のハルとその恋人サラの救出任務に付きます。だが、悲劇的にサラを救えずに彼女を死なせてしまい、ハルとの関係は壊れてしまいます。彼は罪悪感から山を下り、平穏な生活を送ることを選びました。

1年後、国際的な犯罪組織が航空輸送機を強奪し、そこで生じた戦闘により紙幣が山中に落下。この強盗団のリーダー、クアレンは救助信号を発信し、ゲイブとハルは現場に向かうが、待ち受けるクアレンたちに脅迫されます。彼らは現金の三つのスーツケースを探し続けなければなりません。

ゲイブは持ち前のサバイバル能力を駆使し、仲間を守るために孤独に立ち向かいます。激しい戦闘が繰り広げられ、ついにはクアレンを陥れ、彼の計画を阻止します。

登場人物

ゲイブ・ウォーカー

シルヴェスター・スタローン演じる主人公。天才的なクライマーで、事故後は自責の念に駆られつつも正義感を持ち続ける強い性格。

ハル・タッカー

マイケル・ルーカーが演じるゲイブの親友で、サラの死をゲイブのせいだと考え、関係が悪化してしまいます。しかし、根底には変わらぬ友情があります。

ジェシー・ディーガン

ジャニーン・ターナー演じるゲイブの恋人で、彼を愛し続けています。地元を離れることを選んだ彼女の姿は、ゲイブとの過去を象徴しています。

強盗団

武装集団の中心には冷酷なクアレンが存在し、様々な人物が彼に従っています。

影響と評価

本作はアクション映画として高く評価され、アクションシーンやサスペンスの演出が際立っています。また、日本国外でもゲーム化され、幅広いジャンルでの影響を及ぼしました。続編やリメイクの噂も絶え間なく、今でも多くのファンに支持されています。ロッキー山脈という背景を存分に活かした映像美と、緊張感あふれる展開は、視聴者を引き込む要素として機能しています。

『クリフハンガー』は、友情、裏切り、そして生存をかけた激闘を描いた作品として、サスペンスアクションファンだけでなく、多くの映画ファンに愛され続けています。

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