クリプトプシー

Cryptopsy（クリプトプシー）

Cryptopsyは、カナダに拠点を持つテクニカルデスメタル・バンドで、その卓越した演奏技術と独特の音楽性で知られています。特にドラマーのフロ・モーニエは世界的に「メタル界最速」と評価され、注目を集めています。これまでに7枚のスタジオアルバムと1枚のライブアルバムをリリースしており、全体で30万枚以上のセールスを記録しました。日本を含む様々な場所でライブを行い、ファンを魅了してきました。

バンドの歴史

活動初期（1988-1993）

Cryptopsyは1988年に「Necrosis」という名前で結成されました。初期メンバーは、リードドラマーのマイク・アトキン、ギタリストのスティーヴ・ティバルト、ボーカルのダン・グリーニング（後のロード・ワーム）、ベースのジョン・トッズでした。しかし、1992年にアトキンが音楽的な違いから脱退し、新しいドラマーとしてフロ・モーニエが加入しました。次いで、ベースのトッズも脱退。この時、デモ「Ungentle Exhumation」をリリースし、地方のレコード会社Gore Recordsから注目を浴びました。

活動中期（1994-1999）

バンドは1994年に1stアルバム「Blasphemy Made Flesh」をリリースし、その後ツアーを経て大きな成功を収めます。ボーカルのロード・ワームは1997年に脱退し、マイク・ディソルボが新しいボーカルとして加入しました。ディソルボの参入により、バンドはハードコアな方向へとシフトし、1998年にはセンチュリー・メディアから3rdアルバム「Whisper Supremacy」をリリースしました。このアルバムのツアーはアメリカ全土に及び、バンドの存在が広がります。

現在（2000年以降）

2000年に4thアルバム「...And Then You'll Beg」をリリースした後、ボーカルのディソルボが脱退。続いて馬飼さんがしばらくバンドに参加しましたが、彼の音楽スタイルはそれぞれのメンバーの影響を受けて進化していきました。2008年には、クリーンボイスを取り入れた6thアルバム「The Unspoken King」を発表し、一般的なファンと批評家の間で賛否がわかれました。

2012年の7thアルバム「Cryptopsy」リリース後の活動では、何度も日本を訪れ、特に『LOUD PARK』での公演が話題になりました。さらに、2023年にはNuclear Blast Recordsと契約し、約11年ぶりとなる8枚目のアルバム「As Gomorrah Burns」をリリースしました。

メンバーとその役割

現在のラインナップには、ボーカルのマット・マギャキー、ギターのクリスチャン・ドナルドソン、ベースのオリヴィエ・ピナール、ドラマーのフロ・モーニエが在籍しています。モーニエは特にその卓越したドラミング技術から、「Extreme Metal Drumming 101」と題したDVDもリリースされています。

旧メンバー

過去のメンバーには、ボーカルのロード・ワームや、長年のギタリストであるジョン・レヴァサーが含まれています。彼らの多様なバックグラウンドや音楽性が、Cryptopsyのユニークなスタイルを形成する要素となっています。

現在も変わらぬ情熱で活動を続けているCryptopsyは、デスメタルの新しい潮流を生み出す存在として、これからも音楽ファンに新たな驚きを提供し続けていくことでしょう。

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