クリベッジ

クリベッジ (Cribbage) について

クリベッジは、主に2人で行うトランプゲームで、52枚のカードを用います。遊び方と得点計算が特長的であり、このゲームの目的は121点以上の得点を獲得することです。

ゲームの準備

ゲームはまず、親が決まることから始まります。プレイヤーは各自札を引き、大きな数字を引いた方が親となります。その後、親は自分と対戦相手にそれぞれ6枚のカードを配り、残りのカードは山札とされます。また、各プレイヤーは手札から2枚のカードを裏向きに捨て、「クリブ」と呼ばれる親の手カードとして使われます。このクリブは、ゲームの途中では使われず、得点計算の時まで隠されます。

次に、子が山札をカットし、親は一番上のカードをめくって「スターター」と呼ばれるカードを決定します。このスターターは、ゲームの得点計算において重要な役割を果たします。もし、スターターがJの場合、親は即座に2点の得点を得ることができます。

プレイの進行

各プレイヤーは交互に手札からカードを1枚ずつ出します。出されたカードの合計を宣言し、31を超えないように注意しながらプレイを続けます。合計が31に達した場合、そのカードを出したプレイヤーは2点を得ます。もし誰かがカードを出せない場合、「ゴー」と宣言し、残ったプレイヤーは出せるカードを出します。

すべての手札がなくなると、手札の役に基づいて得点を集計し、その後クリブの点数が計算されます。親はその後交代し、再び同じ手順を繰り返します。

得点計算

カードを出したときに得られる役は、以下のように分類されています。

• - 15 (フィフティーン): 合計が15になると、そのプレイヤーは2点を得ます。
• - ラン: 3枚以上の連続するカードを出すと、その枚数に等しい得点を得ます。
• - ペア: 直前に出たカードと同じ数字のカードを出した場合、2点を得ることができます。
• - ペア・ロイヤル: ペアの後に同じカードをさらに出すことで得る得点が増えます。

手札の役も同様に得点になります。子供の手札や親の手札、クリブの手役を順に数えて得点を集計し、役の種類や組み合わせによってかわる点数も重要です。

歴史

このゲームは、17世紀初頭にイギリスの詩人ジョン・サックリングによって創案されたとされています。「noddy」という今は使われていないゲームを元にしたとされ、クリベッジが英語圏で一般的なゲームとして根付いています。特にアメリカの潜水艦では公式なレクリエーションとして広く親しまれており、特定の潜水艦が歴史的にクリベッジボードを引き継いで使用している経験もあります。

クリベッジボード

点数の管理にはクリベッジ専用のボードを使用することが一般的です。ボードには120の穴があり、ペグを使って得点を管理します。一部のボードには、勝ったゲーム数を記録するためのスペースも設けられています。クリベッジの魅力は、戦略と運のバランスにあり、多くのプレイヤーに愛されています。

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