クリープハイプ名作選

『クリープハイプ名作選』は、2014年3月12日にビクターエンタテインメントから発売された、クリープハイプの非公認ベストアルバムです。

概要

収録曲は、インディーズ時代の人気曲や代表曲に加え、当時の最新曲であった「憂、燦々」まで、幅広い楽曲が収録されています。通常盤に加え、2012年の赤坂BLITZライブとスタジオライブからの映像12曲を収めたDVDまたはBlu-ray Discが付属する初回限定盤も発売されました。

本作は、クリープハイプ側への事前の告知がないまま制作されたことが、バンドの公式サイトで声明として発表され、物議を醸しました。ビクターエンタテインメント側は、企画段階においてバンドおよび所属事務所との契約が終了しており、アーティスト在籍中の契約に基づき制作・発売したと説明しています。メンバーは、レコード会社の移籍について、より良い環境でより多くの人に音楽を届けたいという思いがあったと述べていますが、この声明に関してTwitterなどで批判も受け、バンドの将来を不安視する声も上がりました。

収録曲

CD

1. オレンジ
2. 蜂蜜と風呂場
3. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
4. 社会の窓
5. 傷つける
6. グレーマンのせいにする
7. ウワノソラ
8. 左耳
9. イノチミジカシコイセヨオトメ
10. 手と手
11. ラブホテル
12. 憂、燦々
13. 愛の標識

※6、12以外は尾崎世界観が作詞・作曲。

初回限定版 (CD+BDまたはDVD)

2012年6月9日に赤坂BLITZで行われた全国ワンマンツアー「つま先はその先へ」のファイナル公演からのライブ映像や、スタジオライブ映像などが収録された初回限定版A (Blu-ray Disc)と初回限定版B (DVD)の2種類が発売されました。

1. 愛は
2. SHE IS FINE
3. HE IS MINE
4. 風にふかれて (スタジオライブ「3･3セッション」)
5. ABCDC (スタジオライブ「3･3セッション」)
6. 週刊誌 (スタジオライブ「3･3セッション」)
7. あの嫌いのうた
8. チロルとポルノ
9. 明日はどっちだ
10. AT アイリッド
11. 身も蓋もない水槽
12. さっきの話

レコーディングメンバー

尾崎世界観 / ボーカル・ギター
小川幸慈 / ギター
長谷川カオナシ / ベース・ヴァイオリン・ボーカル
小泉拓 / ドラムス
浅田信一 / プログラミング・シンセサイザー (「傷つける」、「憂、燦々」)
平畑徹也(グックル）/ メロトロン・ピアノ (「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」、「傷つける」、「憂、燦々」)

『クリープハイプ名作選』は、バンドにとって複雑な経緯を持つ作品ですが、インディーズ時代からの楽曲を網羅した、クリープハイプの音楽の魅力を知る上で重要なアルバムと言えるでしょう。

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