クリーム10号
クリーム10号とは
クリーム10号（クリーム10ごう）は、日本国有鉄道（国鉄）が定めた色名称の一つです。この色は、俗に「アイボリーホワイト」とも呼ばれていますが、特徴としては赤味が少なく、白やベージュに近い色合いを持っています。1964年に新幹線の0系電車に初めて採用されたことで、その名は鉄道ファンの間でも広まることとなりました。さらに、1981年には185系電車の地色としても採用され、この色の使用はさまざまな鉄道車両に及びました。
特徴と使用
クリーム10号は、特急形や急行形の客車だけでなく、身延線の帯色にも利用されています。特に、広い面積に使用されることは少なく、地色に濃い色が使われることが多いため、相対的に明るく、しばしば「白い帯」と思われることがあります。このように、色彩が直接的な印象に影響を与えることがあるため、色の選定は重要です。
また、分割民営化の経過に伴い、各地の鉄道管理局やJR関連会社では、地域に応じたイメージチェンジを図ろうと考案された「地域色」があります。これらの施策では、クリーム10号が地色として使われることが多々あり、結果としてこの色は多くの在来車両の塗装変更に関与しました。
使用されている車両
クリーム10号は、数多くの車両で見ることができます。具体的には、以下のような車両で使用されています。
- - 0系新幹線電車：最初にクリーム10号が採用されたモデル。
- - 200系新幹線電車：この系統でも使用されています。
- - 185系電車：在来線においてもクリーム10号が使用されています。
- - 111系および115系電車：外観の印象を引き立てる役割を果たしています。
- - 719系、713系、715系電車：これらの現代の車両でも同様にこの色が見受けられます。
近似色と比較
クリーム10号には、同様の色合いを持つ近似色がいくつかあります。例えば、以下の色が挙げられます。
これらの色は、クリーム10号とかなり近い印象を与えますが、それぞれの鉄道会社の独自のカラーが反映されています。このように、クリーム10号は日本の鉄道文化の中で非常に重要な役割を果たしており、今後も多くの車両でその姿を見ることができるでしょう。
まとめ
クリーム10号は、日本の鉄道界において非常に重要な色命名であり、多くの歴史と伝統を持っています。特に新幹線や在来線での使用は、その実用性と美しさによって、色彩が与える影響を実感させてくれる存在です。今後もその魅力が多くの人々に愛され続けることでしょう。
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