クルゼイロEC

クルゼイロ・エスポルテ・クルーベ

クルゼイロ・エスポルテ・クルーベ（ポルトガル語: Cruzeiro Esporte Clube）は、ブラジル・ミナスジェライス州の州都であるベロオリゾンテを本拠地とする著名なサッカークラブです。1921年にイタリア系移民たちによって設立され、当初は「SEパレストラ・イタリア」という名称で活動していました。初期のクラブカラーは白、緑、赤で、これらはイタリア国旗に由来していますが、1942年の改名に伴い、青と白の色が新たに採用されました。

歴史

クルゼイロは、ブラジルが第二次世界大戦に参戦した際、イタリアに関連する名前が問題視され、1942年に「クルゼイロEC」と改名されました。ここで使用されている「クルゼイロ」は、ブラジル国旗に描かれている南十字星を表すものです。この改名を契機に、当クラブは新たな道を歩み始めることになりました。

ミナスジェライス州選手権であるカンピオナート・ミネイロでは、アトレチコ・ミネイロとともに多くの優勝を達成しています。特に2003年にはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで初優勝し、同年にコパ・ド・ブラジルとカンピオナート・ミネイロも制覇。これにより、ブラジルサッカー史上初めての三冠を達成したクラブの一つとなりました。また、国際大会でも1976年と1997年にコパ・リベルタドーレスで優勝し、南米チャンピオンに輝いています。

クラブは国内での人気も高く、全体で6番目に位置し、ミナスジェライス州では最も人気があります。ホームスタジアムはミネイロン（正式名称：エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント）で、アトレチコ・ミネイロと共用しています。チームのマスコットは狐（Raposa）で、2020年代に入っても多くのファンから愛されています。

2019年末、ブラジルリーグ・セリエAの最終戦で敗退し、創設以来初めての2部降格が決まりました。このことが影響し、クラブは財政難に直面しましたが、2021年12月に元サッカー選手のロナウドがクルゼイロの92%の株式を取得し、クラブの再建に挑むことになりました。

ライバル

クルゼイロの最大のライバルは、同じベロオリゾンテを本拠地とするアトレチコ・ミネイロです。この対戦は「スーペル・クラシコ・ミネイロ」と呼ばれ、地元のファンにとって特別な意味を持っています。また、アメリカ・ミネイロも重要なライバル関係にあります。

タイトル

クルゼイロは数々のタイトルを有します。国内主要タイトルとしては、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAを4回（1966年、2003年、2013年、2014年）、コパ・ド・ブラジルを6回（1993年、1996年、2000年、2003年、2017年、2018年）、またカンピオナート・ミネイロでは38回もの優勝を果たしています。国際的にはコパ・リベルタドーレスを2回（1976年、1997年）獲得。さらにスーペルコパ・スダメリカーナ、レコパ・スダメリカーナなどのタイトルも複数保持しています。

現在と未来

2021年以降、クラブはロナウドの指導のもとで新たな成長を目指しています。ファンや地域社会との結びつきを大切にしながら、次の成功への道を進んでいく姿が見守られています。サッカーを通じて地域に与える影響は大きく、クルゼイロはその象徴的な存在として、今後も成長を遂げることでしょう。

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