クルル (ケロロ軍曹)

クルル曹長：ひねくれ者の天才参謀

クルルは、吉崎観音氏による漫画作品『ケロロ軍曹』に登場する、ケロロ小隊に所属するケロン人です。作戦通信参謀という役職であり、小隊の中では4番目にケロロ軍曹の元へ合流しました。ケロン軍での階級は曹長で、パートナーは623（サブロー）です。

外見と特徴

基本色は黄色で、帽子とお腹には渦巻きマークが描かれています。特徴的なのは、牛乳瓶の底のような渦巻き模様の眼鏡と、スカルキャップのような形状の帽子です。耳にはヘッドホンのようなものを装着しており、複数の音を同時に聴いたり、アンテナを伸ばして記憶を消去する電波や不快音を発したりすることができます。眼鏡の下の目は、数字の3のような形をしています。精神的ダメージを受けると眼鏡にヒビが入ることがあります。幼少期は現在の黄色ではなく青色をしていました。

性格

クルルは、「陰気」「陰湿」「陰性」「陰険」「陰鬱」といった言葉がぴったりな性格の持ち主です。トラブルと自身の才能を愛する捻くれ者であり、自他共に認める「嫌な奴」です。しかし、彼には彼なりの美学があり、「一見やられたように見せかけて、最後の最後で勝負をひっくり返す」ことを好みます。また、「相手がいい気になったところで突き落とす」「やられたら一番嫌なことを効果的なタイミングで3倍にしてやり返す」という信条も持っています。

驚異的な頭脳

幼少の頃からメカを発明するなど、非常に頭が良く、ケロロ小隊に様々なメカを提供しています。特にハッキング能力は特筆すべきもので、かつてケロン軍本部にいた頃に作ったハックツールの改造版が、地球の全ネットワークを支配するほどです。日向家に仕掛けられたギミックにも、彼のアイデアが取り入れられています。

カレーへの愛

クルルは大のカレー好きで、ギロロに「カレー野郎」と呼ばれるほどです。カレーに対するこだわりは非常に強く、一生分のカレーライスを要求したこともあります。横須賀までカレーを食べに行ったり、カレー風呂に入ったり、ホワイトデーに激辛ホワイトカレーチョコを作ったりするなど、カレーに関するエピソードは数多く存在します。ボルシチも好物で、ケーキをボルシチ味に変えようとしたこともあります。

過去と経歴

ガルル中尉によると、クルルはかつて前例のない速さで少佐まで昇進しましたが、その性格が災いして軍部情報を操作し、上層部の反感を買い曹長に降格されたとのことです。地球に降り立ってからは、本隊に見放されたため、1人で侵略を企んでいました。しかし、623との出会いを通じて友情が芽生え、ケロロ小隊の4人目のメンバーとして合流することになります。現在は、日向家の地下にある「クルルズ・ラボ」で1人暮らしをしています。

人間関係

623とはパートナーであり、「宇宙を超えた同盟」を結んでいます。当初は改造兵として狙いを定めていましたが、アンチ・バリアを見破った彼に興味を抱き、友情を築くようになりました。小隊では、ケロロとは「危険な悪友」という関係で、ギロロとは犬猿の仲です。純粋な性格の持ち主は苦手としています。

言葉遣い

一人称は「俺」または「俺様」を使い、調子に乗ると「俺様」になりやすいです。二人称は「アンタ」または「お前さん」を使います。無線では「ナルト1」を使用することが多いです。語尾に「だぜェ」「だなァ」など、カタカナ小文字の母音で終わることがあります。「クーックックックックッ…」という独特の笑い方が特徴的です。

発明品

クルルは様々な発明品を生み出しています。夢成長促進銃、恐怖BOX、鬼娘専用変身銃、万能兵器化飲料ナノラ、地球侵略人生スゴロクDXなど、その種類は多岐にわたります。

その他

作者の吉崎観音氏によると、クルルは「ケロロ小隊以外受け入れ先がないような奴という事で考えたキャラクター」とのことです。人物像については「嫌な奴」「変な奴」と称しており、「何でもできるという便利さを一人で牛耳っているのがなにはともあれ一番嫌な奴だろうと考えました」と語っています。


クルルは、そのひねくれた性格と天才的な頭脳で、ケロロ軍曹の世界に欠かせない存在となっています。

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