クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝

映画『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』

『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は、2022年4月22日に公開された日本のアニメーション映画であり、クレヨンしんちゃんシリーズの劇場映画第30作となります。本作は、シリーズ30周年を記念して作られたもので、しんのすけの出生の真実が重要なテーマに位置付けられています。

概要

本作は、2002年に公開された『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』以来の和をテーマにした作品であり、初めて忍者がメインテーマとされています。しんのすけが忍者の里に連れて行かれ、地球のエネルギーである「ニントル」を巡る冒険が展開します。

スタッフ

映画の監督は橋本昌和で、彼は前作の『新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』を手掛けました。また、脚本は橋本監督と前作の脚本家、うえのきみこが共同で担当しています。

ゲスト声優

声の特別出演として川栄李奈がくノ一の屁祖隠ちよめ役を務め、またハライチが自身役での出演が決まっています。公開初日には、山田孝之がイケメン役としてサプライズ参加も発表されました。

あらすじ

物語は、野原家に妊婦の女性である屁祖隠ちよめと5歳の少年・珍蔵が訪れるところから始まります。彼女は、5年前に産院で子供が取り違えられたと告げます。家族は動揺しますが、ちよめが強引に一晩泊まることに。しかし、その夜、野原家は忍者の襲撃を受け、しんのすけはちよめと共に忍者の里へ連れ去られます。

忍者の里では、地球のエネルギーを守るための役割が明かされ、しんのすけは「もののけの術」を学ぶことになります。この術は、代々にわたり屁祖隠家に受け継がれてきたもので、しんのすけは周囲の人々と共に使命を果たすために奮闘します。

一方、しんのすけの行方に気づいたひろしとみさえは、珍蔵の話をもとに忍者の里を目指し、息子を救うための冒険に乗り出します。しかし、里では様々な陰謀や忍者たちとの激しい戦いが繰り広げられ、家族が無事に再会できるのか、緊張感のある展開が続きます。

作品の特徴

本作では忍者をテーマにしたことが新鮮であり、また、特典として配布されたキーホルダーや関連商品なども話題を呼びました。さらに、エンドロール後には次回作の予告も含まれており、ファンへの期待感を高める演出がなされています。

興行収入は20.4億円に達し、シリーズにおいて大ヒットとなりました。これは、前作から3年ぶりに20億円を超えた作品ということで、クレヨンしんちゃんの人気を再確認させる結果となりました。

この映画は、子供たちだけでなく大人にも幅広い層から支持を受け、単なる娯楽作品としてだけでなく、親子の絆や冒険心を描いた作品としても多くの人々に愛されています。

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