クロバラノワルキューレ

クロバラノワルキューレ

『クロバラノワルキューレ』（原題：Black Rose Valkyrie）は、2016年7月21日にPlayStation 4|PlayStation_4向けに発売されたコンパイルハート製のRPGです。その後、2018年4月11日にはPC向けのSteam版もリリースされました。このゲームは、コンパイルハート、アイディアファクトリー、Idea Factory Internationalの共同プロジェクトによって生まれた新ブランド「IDEA FACTORY INTERNATIONAL」の第一弾タイトルとなっています。

ゲームの概要

本作は、ジャンルとしてRPGに分類される一方で、人狼ゲームの要素も取り入れています。プレイヤーは、隕石によって引き起こされたウイルスに感染した「裏切者」を見つけ出すというミッションに挑みます。キャラクターデザインは藤島康介が担当し、シナリオは実弥島巧が執筆しています。

ストーリー

物語は、隕石の落下によって伝染した「キメラウイルス」により、人類が未曾有の脅威に見舞われることから始まります。このウイルスに感染した人々は、「キメラ」と呼ばれる怪物へと変異してしまいます。全人類の3%が感染し、特に男性の感染率が高いため、国は「鎖国」を実施して感染の拡大を防ごうとします。この危機に対応するために、国防自衛軍の特殊部隊「ACID（Anti Chimera Intercept Division）」が「ワルキューレ部隊」を編成します。

ゲームシステム

『クロバラノワルキューレ』のゲームシステムは、過去のタイトル「オメガクインテット」を基にしつつ、ネプテューヌシリーズやフェアリーフェンサーエフの要素も取り入れて設計されています。また、時間の流れや武器の改修といった独自のシステムも搭載されています。

時間の概念

ゲーム内では、キャラクターがフィールドを移動したり戦闘を繰り広げることで時間が進行します。この時間の流れは昼と夜で異なり、出現する敵やその強さにも影響を与えます。特定のダンジョンではメインイベントが発生するまで昼夜の時間が固定されることもあります。

クエストと報酬

クエストを達成することで得られる「勲章」を消費することで、貴重なアイテムを手に入れることができます。時間制限などの要素を使った早期達成ボーナスも存在し、クエストを指定された時間内に達成することでさらなる報酬が得られます。

フィールドアクション

フィールド内では、キャラクターに必要なスキルレベルを上げることで開錠、破壊、探知といったアクションを行えるようになります。これにより隠されたアイテムを見つけ出したり、扉を開けたり、障害物を破壊することが可能です。

戦闘システム

本作の戦闘はシンボルエンカウント方式を採用しており、戦闘はリアルタイムで進行します。行動順を巧みに管理し、攻撃やスキルの使用を選択することが求められます。また、TP（テクニカルポイント）というゲージを活用し、必殺技や連携技を発動することで戦局を有利に進めることができます。

キャラクターと裏切者の探索

プレイヤーは、特定のイベントを通じてキャラクター同士の関係性も深めます。特に中盤から終盤には、感染した裏切者を探し出すための面談システムが導入され、様々なテーマに基づいてキャラクターの言動を推測する必要があります。このシステムにおいては、制限された質問回数の中で裏切者の嘘を暴くことが重要です。

登場キャラクター

物語には、白峰アサヒや八雲アイ、一之宮ルナなど個性豊かなキャラクターが揃っており、それぞれが独自の武器や能力を持っています。彼たちの関係性も物語の重要な要素となり、プレイヤーは彼らとの交流を通じてストーリーを進めていくことになります。

総括

『クロバラノワルキューレ』は、独自の世界観とシステムを持った作品であり、RPGファンには十分に楽しめる内容です。隕石によるウイルスの影響を受けた世界で、キャラクターたちの成長や人間ドラマを体験できる魅力が詰まっています。この作品は、遊びながらも深いストーリーを楽しみたいプレイヤーにおすすめのタイトルです。

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