クロミ (おねがいマイメロディ)

クロミ：『おねがいマイメロディ』のライバル

クロミは、人気アニメ『おねがいマイメロディ』シリーズに登場する、マイメロディの永遠のライバルです。黒い頭巾をかぶったウサギのぬいぐるみで、ピンク色の鼻と鋭く尖った尻尾が特徴。一人称は「アタイ」で、自らを「プリティ悪魔っ子」と称していますが、周囲からは「黒頭巾」や「座敷童子」と呼ばれることもあり、その度に憤慨しています。好きな食べ物はらっきょうとたこ焼き。マイメロディとは幼い頃からの腐れ縁で、彼女を宿敵とみなしています。

マリーランド時代

幼い頃のクロミは、実は美少女のような性格でした。マイメロディと同じ学校に通っていましたが、マイメロディに散々振り回された挙句、恨むようになります。また、ライオン先輩に恋心を抱きますが、それもマイメロディによって邪魔されてしまいます。これらの出来事がきっかけで、クロミの言動は次第に乱暴になり、趣味だった日記は復讐のための「クロミノート」へと変わっていきました。日々の鬱憤を晴らすため、海岸で夕日に向かって叫んだり、レディース「クロミーズ5」を結成して三輪車で走り回る日々を送っていました。

クロミの度重なる問題行動に対し、裁判が開かれることになります。判決が下される直前、子分のバクが弁護に駆けつけますが、クロミはバクを庇って罪を被り、お城の反省室に入れられてしまいます。その後も、脱走を繰り返しています。

人間界での生活

人間界に逃亡してからは、黒音符を集め、ダークプリンセスになることを目指します。その過程で、様々な騒動を巻き起こし、マイメロディと対立を繰り返します。

柊恵一との関係

人間界で出会った柊恵一に特別な感情を抱き、彼の気を引こうと様々なアプローチを試みます。当初はダークパワーを手に入れるために利用しようと考えていましたが、次第に本気で惹かれていき、「柊さま」「柊しゃま」と呼んで、彼とのラブラブな生活を妄想するようになります。

恵一のために人間の姿に変身したこともあります。その時の名前は「クルミ・ヌイ」。黒髪のツインテールに黒いドレスを身につけた姿で、普段とは異なる女性らしい言動で恵一を魅了しました。

バクとの日常

いつもクロミの傍にいる子分のバクとは、漫才のような掛け合いを繰り広げます。クロミはバクを犬のように扱い、怒りの捌け口にすることもありますが、バクのことは嫌いではなく、頼りにしています。バクもまた、クロミに忠実に尽くし、彼女を支え続けています。

クロミの能力と弱点

クロミは話術に長けており、人の夢の内容を聞き出して悪夢魔法をかけることができます。また、ツッコミの才能もあり、バクとの漫才コンビ「バクロミ」は息がぴったりです。しかし、家事は苦手で、料理も下手です。過去には、砂糖と味噌を間違えたケーキでマイメロディとバクを気絶させたこともあります。

クロミの弱点は、尻尾を踏まれること。尻尾を踏まれると気絶してしまい、半日ほど意識が戻りません。また、お化けなどの怖いものも苦手です。

性格

クロミは姉御肌で、ウジウジした態度を嫌います。涙もろい一面もあり、感情が高ぶると涙を堪えきれません。恋愛に関しては、好きな人には一途で尽くすタイプです。ダークプリンセスになるためにムカムカ玉を集めていますが、本来の目的を忘れてしまうなど、おっちょこちょいな一面もあります。

両親との関係

母親からマイメロディと比べられていたことなどから、両親のことを嫌っていました。しかし、クリスマスに両親からの手紙を受け取り、自分の思い込みから両親との間に壁を作ってしまっていたことに気づきます。まだ完全な和解には至っていませんが、恵一と結婚できた暁には和解しようと考えています。

クロミのアイテム

クロミは様々なアイテムを使いこなします。

メロディ・キー：悪夢魔法を使うためのキー。シリーズによって効果が異なります。
クロミノート：マイメロディへの恨み辛みが書き込まれたノート。クロミの心の闇が詰まっています。
* 黒頭巾：額のドクロマークは、クロミの感情とシンクロしています。

その他にも、携帯電話やハリセンなど、様々なアイテムを駆使して、マイメロディとの対決や、人間界での生活を送っています。

クロミは、その愛らしい外見とは裏腹に、ちょっぴり意地悪でわがままな性格の持ち主ですが、どこか憎めない魅力的なキャラクターです。

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