クーピーペンシル

クーピーペンシルとは

「クーピーペンシル」は、株式会社サクラクレパスが製造販売する、芯全体がプラスチックでできている色鉛筆の一種です。1973年にフランスの文具メーカー、ベニヨール・ファルジョン社との共同開発によって誕生しました。その特徴は、従来のクレヨンや色鉛筆とは異なり、芯が全てプラスチック素材でできている点にあります。

特徴

クーピーペンシルの主な特徴は以下の通りです。

折れにくい: 芯がプラスチックでできているため、力を入れても折れにくく、お子様でも安心して使用できます。
消しやすい: 従来のクレヨンでは難しかった、消しゴムで消すことが可能です。これにより、塗り間違いを気にせず、気軽に絵を描くことができます。
削りやすい: 芯が均一な素材でできているため、専用の削り器で簡単に削ることができます。
手が汚れにくい: ワックスなどの油分をあまり含まないため、手が汚れにくく、清潔に使用できます。

これらの特徴から、クーピーペンシルは、従来のクレヨンや色鉛筆の良いところを併せ持った、画期的な筆記具として、多くの人に愛されています。

名前の由来

「クーピー」という名前は、フランス語で「打つ・一撃」を意味する「Coup（クー）」に「y」を付け、耳に柔らかく響くように工夫された造語です。この名前には、「色鉛筆市場に一撃を加えたい」という、開発者の強い思いが込められています。

歴史

発売当初、製品には「MADE IN FRANCE」の刻印があり、フランスで製造されていたことがわかります。テレビCMでは、「全部が芯」というキャッチフレーズで、従来の色鉛筆との違いを強調し、一躍有名になりました。

製品ラインナップ

クーピーペンシルには、さまざまな種類があります。

標準品: 全60色の豊富なカラーバリエーションがあります。
限定品: 90色や100色のセットなど、限定生産の製品も販売されました。
幼児用: 8色セットなど、小さなお子様でも使いやすい製品もあります。
大人向け: 中間色を主体とした「カラーオンカラー」（30色セット）など、大人の塗り絵を楽しむための製品も登場しています。
派生商品: 「手がよごれないはじめてのクーピーペンシル」「手がよごれないクーピーペンシル」「さんかくクーピーペンシル」「クーピー色鉛筆」など、様々なニーズに応じた派生商品が販売されています。

タイアップ商品

2000年代以降は、各企業とのタイアップ商品が多数発売されています。多くは12色セットをベースに、一部の色を入れ替えたものですが、中には阪急電鉄とのタイアップ商品のように、独自の限定色「マルーンいろ」を含む、特別な製品もあります。

セット内容

クーピーペンシルには、専用の削り器と消しゴムが付属しています。これは、クーピーペンシルの使いやすさを最大限に引き出すために、欠かせない付属品です。

色の一覧

クーピーペンシルの色の一覧は、サクラクレパスの公式サイトなどで確認できます。

他社製品

クーピーペンシルと同様のコンセプトを持つ他社製品として、以下のものがあります。

ぺんてる「パスティック」
三菱鉛筆「ポンキーペンシル」
ビック「ビックキッズ ペンシルクレヨン」

関連情報

クーピーペンシルについて、さらに詳しく知りたい場合は、以下の情報を参照してください。

サクラクレパス公式サイト
クーピーペンシル50周年特設サイト

クーピーペンシルは、その画期的な特徴と豊富なバリエーションで、幅広い世代に愛されるロングセラー商品です。今後も、新しい製品や展開が期待されています。

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